⚠️ 免責事項

本記事は私個人の経験と試算の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。年金の受給見込み額は加入期間・収入・制度改正により大きく変わります。ご自身の正確な見込み額は「ねんきんネット」または「ねんきん定期便」でご確認ください。記載の数字は筆者個人の試算であり、将来の受給額を保証するものではありません。

ねんきんネットで年金見込み額を確認するイラスト

40代会社員の厚生年金がいくらもらえるかは、「ねんきんネット」または毎年届く「ねんきん定期便」で確認できます。私の場合、49歳時点でねんきんネットを使って試算したところ、国民年金と厚生年金を合わせて月約15.5万円という数字が出ました。正直、「思っていたより、あった」というのが最初の感想です。

40歳から投資を始め、49歳の今、運用資産は約6,000万円になりました。会社員歴は27年、厚生年金にもその間ずっと加入してきました。それでも恥ずかしながら、自分の年金額を真剣に調べたのは40代後半になってからです。この記事では、ねんきん定期便を流し読みしていた私が、厚生年金の仕組みを理解し、ねんきんネットで自分の数字を確認するまでのプロセスを、できる限りそのまま書きます。

この記事でわかること

  • 厚生年金の仕組み(国民年金との違い・受給額の決まり方)を会社員目線で簡潔に
  • ねんきん定期便・ねんきんネットで自分の見込み額を確認する手順(体験談)
  • 私の場合の「月15.5万円」という数字を、老後設計の土台としてどう使うか

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


厚生年金はいくらもらえる?まず「ねんきんネット」で自分の数字を出す

厚生年金の確認方法を説明するイラスト

結論から書きます。「厚生年金は平均でいくら」という他人の数字を探すより、自分の見込み額を確認するほうが早いです。会社員であれば、確認する方法は次の2つです。

  • ねんきん定期便:毎年誕生月にハガキ(または封書)で郵送される。50歳以上は将来の受給見込み額が記載される
  • ねんきんネット:日本年金機構のオンラインサービス。ログインすれば、退職年齢や受給開始年齢を変えた試算ができる

私はまず定期便でざっくりした額を把握し、そのあとねんきんネットで条件を変えながら試算しました。その結果が、国民年金と厚生年金を合わせて月約15.5万円(現時点の試算)でした。

💡 ポイント 「厚生年金は平均月◯万円」という統計を見て一喜一憂するより、自分の加入実績で試算した数字のほうが、老後設計の土台としてはるかに役立つと感じています。平均はあくまで他人の集計値で、自分の受給額とは一致しないことが多いからです。

※ 年金の受給見込み額は加入期間・収入・制度改正により変わります。正確な額はご自身で「ねんきんネット」(https://www.nenkin.go.jp/n_net/)または最新のねんきん定期便でご確認ください。


厚生年金の仕組み|国民年金との違いを会社員目線で整理する

厚生年金と国民年金の違いを整理するイラスト

自分の数字を見る前に、厚生年金の仕組みを最低限おさえておくと、定期便やねんきんネットの画面が読みやすくなります。私自身、仕組みを知ってから見ると「なるほど、だからこの額なのか」と腑に落ちました。

日本の年金は「2階建て」

日本の公的年金は、よく「2階建て」と表現されます。

  • 1階:国民年金(基礎年金)……20歳以上の全員が対象。自営業者も会社員も入る土台部分
  • 2階:厚生年金……会社員・公務員などが、国民年金に上乗せして加入する部分

会社員は給与から厚生年金保険料が天引きされており、その中に国民年金部分も含まれています。つまり会社員は1階と2階の両方に入っているため、自営業者(1階のみ)より受け取れる年金が多くなる構造です。

💡 補足 ねんきん定期便やねんきんネットに表示される会社員の見込み額は、多くの場合この「1階(国民年金)+2階(厚生年金)」の合計です。私の月約15.5万円も、この2つを合わせた数字です。「厚生年金だけでいくら」と切り分けて考えるより、合計でいくら受け取れるかを見るほうが、生活設計には実用的だと感じています。

厚生年金の受給額は「報酬」と「加入期間」で決まる

厚生年金の受給額は、ざっくり言うと「現役時代の報酬の水準」×「加入していた期間」で決まります。

  • 給与・賞与が高かった人ほど、納めた保険料が多く、受給額も増える傾向
  • 加入期間(働いて厚生年金に入っていた年数)が長いほど増える傾向

私は会社員歴27年で、その間ずっと厚生年金に加入してきました。長く加入してきたこと自体が、受給見込み額を押し上げている部分はあると思います。逆に、転職の合間に空白期間がある方や、加入期間が短い方は、同じ年齢でも見込み額が変わってきます。だからこそ「平均」ではなく「自分の実績」で見る意味があります。

⚠️ 注意 ここでの受給額の決まり方はあくまで仕組みを理解するための簡略化した説明です。実際の計算式はもっと複雑で、生年月日・加入区分・過去の制度改正などが絡みます。正確な額は必ずねんきんネット等の公式ツールで確認してください。本記事の数式的な説明を使って自分で精密計算することは想定していません。

マクロ経済スライド|「今の見込み額」がそのまま将来もらえるとは限らない

もう一つ、知っておきたいのがマクロ経済スライドという仕組みです。

これは、少子高齢化や経済状況に合わせて年金の給付水準を緩やかに調整する仕組みです。仕組みとしては「名目額を直接減らす」のではなく、「物価や賃金が上昇するときに、その上昇分より少なく給付を増やすことで実質的な価値を調整する」というものです。かみ砕いて言うと、今ねんきんネットに表示される見込み額が、将来そのままの実質的な価値で受け取れるとは限らないということです。

私はこの仕組みを知ってから、月15.5万円という数字を「確定した約束」ではなく「現時点の試算の出発点」として捉えるようにしました。年金は減ることはあっても、なくなりはしないと個人的には考えていますが、額面どおりを当てにしすぎない——それくらいの距離感が、私にはちょうどいいと感じています。

さらに、老後は保険料(医療・介護)の負担が増える傾向にあり、インフレが続けば現在の生活費に必要な金額そのものが膨らみます。私はこうした要素をまとめて「現在価値から1〜2割減」として見込み、試算値よりも少ない額で設計するようにしています。

⚠️ 注意 ねんきんネットに表示される15.5万円は、あくまで現行制度・現在価値ベースの試算です。マクロ経済スライドによる実質的な受給減・老後の保険料負担増・インフレによる購買力低下を合わせると、現在価値換算で25万円の生活費が将来的には30万円相当の支出になることも考えられます。私は「15.5万円の年金」をそのまま使うのではなく、この1〜2割の目減りを織り込んだうえで設計しています(個人の試算です)。なお、「実質1〜2割低下」については、厚生労働省の財政検証(2024年)で将来の所得代替率が現行比低下する見通しが示されており、その幅を参考に筆者が保守的に置いた仮定値です。


ねんきんネットの確認方法|定期便を流し読みしていた私が試算するまで

ねんきん定期便を見返すイラスト

ここからは私自身の体験です。

正直に書くと、毎年届くねんきん定期便を、私は長いあいだ流し読みしていました。封を開けて「ふーん」と眺めて、そのまま引き出しに入れる。投資を始める前は、年金は遠い未来の話で、自分ごとになっていなかったのだと思います。

転機は、40歳で投資を始めたときでした。老後の生活費を真剣に計算しようとして、まず必要だったのが「で、年金はいくら入ってくるのか」という数字でした。これがわからないと、不足分も計算できません。そこで初めて、定期便を引っ張り出して真剣に読みました。

ねんきんネットでの確認手順(私がやった流れ)

定期便でおおよその額を把握したあと、もう少し細かく試算したくなり、ねんきんネットを使いました。私がやった手順は次の通りです。

  1. 日本年金機構のねんきんネットhttps://www.nenkin.go.jp/n_net/)にアクセスする
  2. マイナポータルと連携、または基礎年金番号でログインする(ねんきん定期便に記載のアクセスキーが使える場合もあります)
  3. ログイン後、年金見込み額の試算ツールを開く
  4. 「このまま60歳まで働いた場合」など、退職年齢・受給開始年齢の条件を設定して試算する

💡 補足 ログイン方法やツールの名称は時期により変わることがあります。最新の手順はねんきんネットの公式ページでご確認ください。私が確認した時点では、マイナポータル経由のログインが手軽でした。

確認してわかったこと:私の場合は月約15.5万円

試算の結果、私の見込み額は国民年金と厚生年金を合わせて月約15.5万円(60歳まで働き、65歳から受給開始を想定した現時点の試算)でした。

この数字を見たときの正直な感想は、「思っていたより、ある」でした。年金不安をあおる情報に触れすぎていたのか、もっと少ないイメージを勝手に持っていたのです。同時に「これだけでは今の生活水準は維持できない」という現実も、はっきり数字で見えました。

⚠️ 注意 私の月15.5万円は、私個人の加入実績・収入水準に基づく試算値です。読者の方の見込み額とは一致しません。同じ40代会社員でも、報酬水準・加入期間・働き方によって金額は大きく変わります。「自分の場合はいくらか」を、必ずご自身のねんきんネット・定期便で確認してください。


「月15.5万円」という数字を老後設計の土台にする

年金額を土台に老後設計を考えるイラスト

年金見込み額がわかると、老後設計の解像度が一気に上がります。私はこの月15.5万円を、老後の収入の「土台」として使っています。

生活費と年金の差額(不足分)を把握する

老後設計の出発点は、シンプルな引き算です。

老後に必要な月の生活費 ー 年金の見込み額 = 自分で用意する不足分

私の出口戦略の土台は、現在価値ベースで「年金15.5万円+配当収入10万円=月25万円強」です(詳しくは下記の記事をご覧ください)。さらに本記事では、マクロ経済スライドによる実質目減り・保険料負担増・インフレを1〜2割上乗せした「将来の必要額」として月30万円を目安に置き、逆算しています。

将来の必要額(インフレ加味) ー 年金の見込み額 = 自分で用意する差額

私の試算では、30万円(目標)ー 15.5万円(年金)= 約14.5万円。この差額を高配当株の配当収入とインデックス部分の取り崩し(合計月約15万円)で埋める設計にしています(個人の試算です)。

40代のうちに見込み額を確認しておく意味はここにあります。50代・60代で初めて計算すると、不足分を埋める時間が残り少ない。私が40歳から投資を始めたのも、「年金だけでは足りない」という現実を早めに数字で確認したかったからです。年金額を確認していないと、この引き算ができません。だから私は「老後資金がいくら必要か」を考える前に、まず「年金がいくらか」を確定させることを最初の一歩にしました。具体的に月いくら必要かの設計は、別記事で詳しく書いています。

40代の老後資金は月いくら必要か|年金15.5万+配当10万で月25万を設計した実録

不足分を配当・取り崩しで補う設計につなげる

私の場合、差額を埋める柱として考えているのが、高配当株の配当収入とインデックス部分の取り崩しを合わせた月約15万円です。年金15.5万円と合わせると月30万円程度になり、インフレ加味後の生活費の目安にほぼ届く計算です。年金(65歳〜)と配当・取り崩しを組み合わせる——これが私の出口戦略の骨組みです。

💡 ポイント 年金は「いくらか分からないもの」のままだと、ただの不安要素になりがちです。でも数字として確定させると、「あといくら足りないか」「それをどう埋めるか」という具体的な設計図に変わります。私にとって、ねんきんネットで月15.5万円を確認したことは、不安を計画に変える出発点でした。

退職金・iDeCoは「生活費+予備費」枠として切り分ける

私の設計では、退職金とiDeCoは毎月の収支計算には含めていません。この2つは「大きな支出や想定外の出費に備える予備費」と「生活の安心バッファ」として、別枠で確保しておく予定です。毎月の収入(年金+配当+取り崩し)で生活費を賄い、退職金・iDeCoはその下に敷く「床」として機能させるイメージです。

老後の運用については、現預金とオルカン等のインデックスをメインに置いています。お金の構造をシンプルに保つこと自体が、年齢を重ねて判断力が落ちたときの防御になると考えているからです。リスクの高い投資案件・銀行や保険会社からの勧誘・不動産投資の営業などには乗らないと決めています。心とお金に余裕を持った状態を維持することが、老後のお金を守る上で最も重要だと、9年間の投資を通じて感じています。

💡 ポイント 退職金・iDeCoを「毎月の収支」に組み込まないのは、使いすぎを防ぐためでもあります。生活費は年金と配当でカバーし、退職金は「あるけど、頼らない」という距離感が、精神的な余裕にもつながると感じています。

年金を土台に、配当と取り崩しをどう組み合わせるかの考え方は、出口戦略の記事にまとめています。

高配当株は売らない出口戦略。49歳・6,000万円が設計した年金・配当・月25万円の3本柱

そもそも「老後2000万円問題」とは何だったのか、自分には本当にいくら必要なのかを整理したい方は、こちらもあわせてどうぞ。

老後2000万円問題は40代で間に合う?9年の記録と必要資金シミュレーション


よくある質問

Q. 厚生年金は平均でいくらもらえますか?

A. 平均額の統計は公表されていますが、私はあえて参照していません。受給額は報酬水準・加入期間・働き方で大きく変わるため、平均は自分の数字とは一致しないことが多いからです。私(49歳・会社員歴27年)の試算は国民年金と合わせて月約15.5万円でしたが、これも私個人の実績にもとづく数字です。平均を探すより、ねんきんネットで自分の見込み額を出すことをおすすめします。

Q. 40代だとねんきんネットに見込み額は表示されますか?

A. ねんきんネットの試算ツールでは、40代でも「このまま◯歳まで働いた場合」という条件を設定して見込み額を試算できます。なお、郵送のねんきん定期便については、50歳未満は「これまでの加入実績に応じた額」、50歳以上は「将来の受給見込み額」が記載される形が一般的です。40代の方は、より将来像を知りたい場合はねんきんネットの試算ツールが便利だと感じました。

Q. 確認した見込み額はそのまま将来もらえますか?

A. そのまま受け取れるとは限りません。年金にはマクロ経済スライドという調整の仕組みがあり、今表示される見込み額の実質的な価値は将来変動し得ます。私は月15.5万円を「確定した約束」ではなく「現時点の試算の出発点」として捉えています。額面を当てにしすぎず、不足分は自分でも備える——という前提で設計しています。


まとめ|まず「自分の年金額」を確認することが老後設計の出発点

  • 厚生年金の受給見込み額は、ねんきんネットまたは毎年届くねんきん定期便で確認できる
  • 日本の年金は「国民年金(1階)+厚生年金(2階)」の2階建て。会社員は両方に加入している
  • 厚生年金の受給額は、現役時代の報酬水準と加入期間でおおまかに決まる。だから「平均」ではなく「自分の実績」で見る意味がある
  • マクロ経済スライド・保険料負担増・インフレを合わせると、試算額より1〜2割減を見込むほうが現実的な設計になる
  • 私(49歳・会社員歴27年)の試算は月約15.5万円。これを「出発点」として、インフレ加味後の目標月30万円(年金15.5万+金融資産15万)で設計している
  • 退職金・iDeCoは毎月の収支設計には組み込まず、予備費・バッファとして別枠で持つ
  • 老後の運用は現預金+インデックスをメインにシンプルに保つことが重要。お金の構造を複雑にしないことが、判断力が落ちたときの防御になる

年金は「いくらか分からないもの」のままだと、漠然とした不安で終わってしまいます。でも、ねんきんネットで自分の数字を確認するだけで、それは「あといくら足りないか」という具体的な設計図に変わります。私自身、長年ねんきん定期便を流し読みしていましたが、真剣に向き合ったのは40歳、投資を始めたときでした。

40代は、年金額を確認し、不足分を埋める時間がまだ残されている時期だと、私自身の経験から感じています。まずはご自身のねんきんネットを開いて、自分の数字を一度見てみることから始めてみてください。私も長年、定期便を流し読みしていました。でも、開いてみると数分で確認できます。

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


本記事は2026年6月時点の情報と筆者個人の経験・試算をもとに作成しました。年金制度・受給見込み額に関する記述は筆者個人の理解に基づくものであり、正確な見込み額・最新の制度内容は日本年金機構「ねんきんネット」(https://www.nenkin.go.jp/n_net/)等の公式情報をご確認ください。記載の数字は将来の受給額を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。