NISA口座が2,700万件を超えた今、始めるかどうかで差はつきません。9年やってわかったのは、差が出るのは「どう続けるか」だけだということです。

9年前、私が40歳でNISAを始めたとき、職場で投資の話をするだけで「株なんてギャンブルでしょ」と言われる空気がありました。その空気が変わるまでを見てきた立場から、「みんなやってる時代」の本当の話を書きます。

私は2017年、40歳のときに手元の500万円のうち、生活防衛資金を残して投資を始め、9年で資産は約6,000万円になりました(個人の実績です)。その9年間で、投資をめぐる世間の空気は驚くほど変わりました。この記事では、口座数2,700万件という数字を起点に、「変人扱いだった9年前」から「みんなやってる今」への変化を、実感とともに書きます。

本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。

この記事でわかること

  • NISA口座数2,700万件という数字が示す「普及の加速」(金融庁データ)
  • 9年前、職場で投資の話をするとどう思われたか(実体験)
  • 「みんなやってる」時代に、これから始める人へ40代として言えること

40歳から投資は遅い?9年続けてわかった現実と始め方

NISA口座数は今2,700万件|普及率データで見る普及の加速

NISA口座数の推移をデータで確認するイラスト

NISA口座数は、金融庁の公表データで2,700万件を超えました(2026年時点)。日本の成人人口がおよそ1億人であることを考えると、普及率はおおまかに成人の約4人に1人(約25%)に達する計算です(※成人人口を約1億人とする単純計算。未入金・休眠口座も含む)。

📌 NISA口座数の目安(金融庁公表ベース)

NISA口座数 2,700万件超(2026年時点) / 普及率は成人の約4人に1人(約25%) / 新NISA開始(2024年1月)以降、増加ペースが加速 ※ 最新の正確な数値は金融庁「NISA口座の利用状況調査」でご確認ください。

※ 出典:金融庁「NISA口座の利用状況調査」

私が投資を始めた頃からの口座数の推移

時点 NISA口座数(概算) 出来事
2014年3月 約828万件 旧NISA制度スタート
2017年3月 約1,099万件 ← 筆者が投資開始した頃
2020年3月 約1,326万件 コロナ禍で投資への関心が高まる
2023年3月 約1,701万件 新NISA開始前年
2024年3月 約2,232万件 新NISA開始(2024年1月)直後
2025年6月末 約2,696万件 最新確定値(日本証券業協会)
2025年12月末(速報値) 約2,826万件 日本証券業協会公表(2026年2月)

※ 出典:金融庁「NISA口座の利用状況調査」各年版、日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況」。速報値は確定値と異なる場合があります。

私が口座を開いた2017年頃は約1,100万件。そこから9年で2,700万件超——2.5倍近くになった計算です。

特に伸びが大きかったのは、2024年に新NISAが始まってからです。年間投資枠が360万円に拡大し、生涯非課税枠1,800万円・非課税期間が無期限になったことで、「制度が変わったなら始めてみよう」という人が一気に増えた印象があります。

💡 補足 口座数が増えること自体は、私個人としては良い流れだと感じています。ただ「口座を開いた数」と「続けて積み立てている数」は別物です。開設しただけで止まっている口座も一定数あると見られており、数字の大きさだけで「みんなが資産形成に成功している」と読むのは早いと感じています。

9年前にこの数字を聞いていたら、私はきっと信じられなかったと思います。当時の感覚からすると、投資はまだ「一部の人がやる、ちょっと変わったこと」だったからです。

9年前、投資をしていることを誰にも言わなかった

投資を誰にも言わずに続けていた当時を振り返るイラスト

2017年、40歳でNISA口座を開いたとき、私はそのことを家族にも職場の同僚にも、ほとんど話しませんでした。最近になるまで、ずっとそうでした。

「変人」と呼ばれたわけでも、何か言われたわけでもありません。ただ、投資の話をする場が周りになかった。話しかける相手がいなかった。だから一人で調べ、一人で決め、誰にも見せずにコツコツ続ける——それが9年間のスタイルでした。

今振り返ると、「誰にも言わずに続けられた」のは、誰かに勧められたからではなく、自分なりに調べて納得していたからだったと思います。この「自分で決めた」という感覚が、暴落局面でも売らずに持ち続けることにつながりました。

💡 補足 「みんなやってる」今でも、投資の話を職場でしている人はまだ少数派かもしれません。ただ口座を開いていること自体は、9年前に比べてずっと当たり前になっています。

40代からNISAは遅い? 40歳から9年で6,000万円にした私の答え

何が「一部の人のもの」を「当たり前」に変えたのか

投資が普及した理由を解説するイラスト

たった9年で、ここまで空気が変わった理由は一つではないと感じています。私が肌で感じてきた変化を3つ挙げます。

制度が「使いやすく」なった

旧NISAは非課税期間が5年しかなく、限度額も低めでした。2024年から始まった新NISAは、生涯1,800万円まで非課税・期間は無期限。「長く持つほど得をする」設計に変わったことで、心理的なハードルが大きく下がったと感じています。

「老後2,000万円問題」が他人事でなくなった

2019年に話題になった、いわゆる老後2,000万円問題。あれをきっかけに「年金だけでは足りないかもしれない」という不安が、多くの人にとって他人事でなくなったように見えます。私の周りでも、このあたりから「投資、どうやるの?」と聞かれることが少しずつ増えました。

コロナ禍で「お金と向き合う時間」ができた

2020年のコロナ禍で、多くの人が家で過ごす時間が増えました。私自身、あの時期に保有株が一時マイナス50%近くまで落ちて、嫌でもお金と向き合わされました。同じように「この機会に投資を勉強してみよう」と動いた人が増えたのも、普及を後押ししたように思います。

💡 ポイント 制度・不安・きっかけ。この3つが重なって、投資は「一部の変わった人のもの」から「誰でも当たり前にやること」へと変わったのだと感じています。9年間ずっと中にいた身としては、潮目が変わった瞬間を何度も見てきたという実感があります。

新NISAの成長投資枠、私はどう使っているか

資産推移の全記録:40歳から6,000万円へ至った9年間

「みんなやってる」から「どうやってるか」の差が出る時代へ

やり方の差が結果を分けることを考えるイラスト

ここからが、9年やってきて一番伝えたいことです。

口座数が2,700万件を超えた今、「やっているかどうか」では、もうあまり差がつきません。みんなやっているからです。これから差が出るのは、どう続けているかのほうだと感じています。

私が9年で実感した「続け方の差」は、たとえばこういうところに出ます。

  • 暴落したときに売ってしまうか、持ち続けられるか
  • 「みんなが買ってる」から買うのか、自分のルールで買うのか
  • 一度設定して放置するのか、年に一度は配分を見直すのか

私自身、コロナショックで資産が一時400万円台まで落ちた局面で、一株も売りませんでした。売らずに済んだのは、「みんなが持っているから」ではなく、自分が選んだ会社を自分なりに理解していたからでした。

⚠️ 注意 「みんなやってるから大丈夫」という安心感は、相場が良いときには心地よいものです。ですが、暴落したときに支えてくれるのは「みんな」ではなく、自分自身の納得感です。周りに合わせて始めた人ほど、下落局面で不安になりやすい——これは9年見てきての実感です。

「みんなやってる」は、始める背中を押してくれます。でも、続けるかどうかを決めるのは、最後はいつも自分です。ここを人任せにしないことが、9年続けてみて一番大事だったと思っています。

株が暴落したら何をすべきか。-50%を経験した9年間の記録と体験談

まとめ|9年見てきた40代として、今始める人に言えること

最後に、この記事の内容を整理します。

  • NISA口座数は2,700万件を超え、新NISA開始(2024年)以降、普及が加速している(金融庁データ)
  • 9年前、私が40歳で始めたときは、職場で投資の話もできない空気だった
  • 制度の使いやすさ・老後資金への不安・コロナ禍という3つが重なり、投資は「当たり前」になった
  • これから差が出るのは「やっているか」ではなく「どう続けているか」

「みんなやってる」今は、9年前よりずっと始めやすい時代です。情報も増え、制度も整い、口座を開くだけなら誰でもできます。その意味では、今から始める人を私はうらやましくも感じます。

ただ一点だけ。「みんながやっているから」で始めるのは構いませんが、「みんながやっているから安心」で止まらないでほしいと思います。続けられるかどうかは、結局あなた自身が決めることだからです。9年前に変人扱いされながら始めた私が、今こうして書けているのも、誰かに合わせたからではなく、自分で続けると決めたからでした。

あなたが今日から始めて9年続けたとき、口座の数字も、職場で投資の話ができる空気も、今とはきっと違っているはずです。

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


この記事は筆者の個人的な経験・見解を記したものです。投資の判断はご自身の責任のもとで行ってください。