ご利用にあたって 本記事は、筆者個人の投資経験と調査内容を記録したものです。筆者は金融商品取引業者・投資助言業者ではなく、本記事は特定の金融商品・銘柄・証券会社の購入、売却、保有を推奨するものではありません。投資には元本割れ、減配、無配、為替変動、税制変更等のリスクがあります。投資判断は、ご自身の収入、資産状況、リスク許容度を踏まえて行ってください。
40歳から投資は遅い?——遅くありません。
私が始めたのは2017年、40歳のときです。貯金は500万円、マネーリテラシーはほぼゼロ。投資の「と」の字も分かっていませんでした。そこから9年間、やめずに続けた結果、資産は約6,000万円、年間配当は税引後・株主優待込みで約120万円になっています(あくまで筆者個人の実績で、給与からの積立や相場環境も含んだ結果です。同じ結果を保証するものではありません)。
「もう遅いのでは?」——始める前の私も、まさにその問いでスマホを閉じた側でした。結論から言うと、遅いかどうかを決めるのは、年齢ではなく「何年やめずにいられるか」です。 大事なのは、生活を壊さない金額か、暴落の朝にスマホを閉じずに済む設計か。それだけです。
この記事では、40歳から投資を始めて9年間続けた私の記録をもとに、40代が投資を始める前に確認したい現実的な判断軸を整理します。
この記事でわかること
- 40代が投資前に確認すべき生活防衛資金・積立額・暴落耐性の3軸
- 9年続けた私が気づいた「失敗回避のポイント」
- 月3万円・25年積み立てで老後資金は届くのか(概算で答えます)
- 今日から動ける40代の5ステップチェックリスト
40歳からでも遅くない。ただし「20代と同じやり方」では届きにくい

結論から言えば、40代から投資を始めるのは遅すぎません。ただし、20代より時間が短いことは事実であり、40代には40代の始め方があります。
40歳から65歳まででも約25年あります。老後資金、教育費、住宅、親の介護などを考える時期だからこそ、預金・保険・年金・投資を含めて、お金の置き場所を見直す意味があります。
大事なのは「何を買うか」より先に「続けられる設計か」です。判断軸は次のセクションで整理します。
40歳から始めると25年後どうなるか——積立シミュレーション
「遅い」かどうかを数字で確かめてみます。40歳から65歳まで約25年間、毎月一定額を積み立てた場合の概算です(金融庁「資産運用シミュレーション」を参考に算出・概算。税金・手数料考慮せず)。
▼月積立額と25年後の資産概算(年利3%・5%)
| 月積立額 | 年利3%(概算) | 年利5%(概算) |
|---|---|---|
| 月3万円 | 約1,340万円 | 約1,790万円 |
| 月5万円 | 約2,230万円 | 約2,980万円 |
| 月10万円 | 約4,460万円 | 約5,960万円 |
※あくまで概算です。実際の運用成果は相場環境・手数料・税制によって大きく異なります。元本割れのリスクがあります。
月3万円の積立でも、25年継続すれば年利3%の概算で約1,340万円が積み上がる計算になります。「40歳では手遅れ」ではなく、「25年という時間がまだある」という見方もできます。ただしこれは保証された数字ではなく、個人の状況・リスク許容度・相場環境によって大きく変わります。
商品を選ぶ前に。40代が最初に決める3つのこと
私が40歳から始めて、最初にもっと丁寧に考えるべきだったのは次の3つです。
- 生活防衛資金:当面使う予定のないお金だけを投資に回す
- 続けられる年数:毎月の金額より、何年続けられるかの方が大事
- 暴落時にやめずに済む金額:含み損が膨らんでも気持ちが持つ金額か
1つ目は、生活防衛資金です。
投資に回していいのは、当面使う予定のないお金だけです。生活費、教育費、住宅修繕、車、親の介護など、今後数年で必要になるお金まで投資に入れてしまうと、暴落時に売らざるを得なくなります。
2つ目は、何年続けられるかです。
毎月の金額よりも、続けられる年数の方が大事です。無理な金額で始めて半年で止まるより、少額でも10年続けられる設計の方が現実的です。
3つ目は、暴落時にやめずに済む金額かどうかです。
株式投資は必ず上下します。私もコロナショックで含み損が最悪期に約350万円を超えました(個人の実績です)。1年分の手取りに近い額が、画面の中で消えていく感覚でした。毎朝スマホを見るのが怖い時期が数ヶ月続きました。それでも売らずに持ち続けた結果、相場回復とともに評価額も戻りました(個人の実績です。回復を保証するものではありません)。金額が大きすぎると、正しいかどうか以前に、気持ちのほうが先に折れます。
→ コロナで含み損−約350万円。それでも売らなかった40代の全記録
私の場合:40歳・500万円から始めた9年間
40歳、貯金500万円、家計の全体像すら把握していなかった私が、9年後にここに立っています。
マネーリテラシーはほぼゼロで、家庭の貯蓄状況もきちんと把握できていませんでした。そこからNISA、高配当株、米国ETF、インデックス投資、iDeCoを少しずつ使いながら9年間続けました。2026年時点では、金融資産は約6,000万円(※本業給与からの積立を含む、筆者個人の結果)、年間配当は税引後で約120万円(※筆者個人の実績。再現性を保証するものではありません)になっています。
ただし、この数字は投資リターンだけで作ったものではありません。本業の給与からの積み立て、支出管理、当時の相場環境、家族構成、税制、運も含めた筆者個人の結果です。同じことをすれば同じ成果になる、という意味ではありません。
9年間で資産がどう推移したか、暴落時に何を考えたかは、すべてこちらにまとめています。 → 40歳から9年で6,000万円になった具体的な資産推移と全記録はこちら
配当の内訳と、取得簿価利回りがどう変化したかは、こちらで公開しています。 → 年間配当の内訳と9年間の利回り推移はこちら
年次の資産額と配当を一覧で確認したい方は、こちらのページにまとめています(節目ごとに随時更新)。 → 資産推移ログ:500万円→6,000万円の年次記録
40代の投資、何から始める?商品選びより先に「設計」を決める
40代から投資を始めるとき、最初に迷いやすいのは「何を買えばいいか」です。
オルカンか、S&P500か、高配当株か、iDeCoか、新NISAか。私も最初はそこに意識が向いていました。
でも、9年続けて思うのは、商品選びより先に次の設計を決めた方がいいということです。
- いつ使うお金なのか
- 毎月いくらなら無理なく続けられるか
- 暴落しても売らずに済む金額か
- 新NISAとiDeCoをどう使い分けるか
- インデックスと高配当株の役割をどう分けるか
たとえば、手間を減らして広く分散したいならインデックス投資が合いやすいです。一方、配当という現金収入の実感を持ちたいなら高配当株に魅力を感じる人もいます。ただし、高配当株は銘柄選びや減配リスクの確認が必要です。
私がオルカンと高配当株を両方使い続けてきた理由と、9年間の使い分けを整理しています。 → オルカンと高配当株、9年両方やった40代の結論はこちら
「取り返さなきゃ」が一番危ない。40代の落とし穴

40歳から投資を始めると、「取り返さないと」と焦りやすくなります。
でも、焦って大きく賭けるほど、暴落時に続けにくくなります。私自身、始めた当初は手元資金の多くを投資に回しましたが、今振り返ると、生活防衛資金やリスク許容度をもっと丁寧に決めてもよかったと思っています。
40代から始めるなら、最初の目標は「一気に増やすこと」ではなく、「やめずに続けられる仕組みを作ること」だと思います。具体的には、次の3つを先に決めると続けやすくなります。
- 自動積立の設定:毎月自動で積み立てる仕組みを作る(手動だと忘れる・迷う)
- 暴落時の行動ルール:「含み損が出ても売らない」と事前に決めておく
- 年1回の見直しタイミング:毎年1月や誕生月など、固定の日に配分を確認する
新NISA、iDeCo、高配当株、インデックス。どれを使うにしても、目的は同じです。将来の自分が困らないように、今日から少しずつ準備することです。
何から始める?今日から動く40代のスタートチェックリスト

「何から始めるか」に迷って立ち止まるより、この5項目を順番に確認する方が早いです。私が40歳のとき、誰かに教えてほしかった手順です。
-
Step 1:手元の現金を仕分ける
生活費3〜6ヶ月分を「絶対に動かさない現金」として確保する。残りが投資に回せる額の上限です。 -
Step 2:月いくら積み立てるか決める
「増やすため」より「10年やめないために無理な金額にしない」を判断軸にします。月1万円でも0よりずっといい。ここが「やめない設計」の起点です。 -
Step 3:新NISA口座を開く
主要なネット証券で口座開設。最短10分ほどで申し込めます(審査は別途数日かかります)。 -
Step 4:つみたて投資枠でインデックスを自動積立に設定する
オルカン系のインデックスファンドを選び、「毎月○日に○円」の自動積立を設定します。設定したら基本ほったらかしでOKです。 -
Step 5:iDeCoを使うか、今は見送るかを決める(任意)
所得控除の節税効果がある一方、原則60歳まで引き出せません。家計状況に応じて「使う/見送る」を決める制度です。
この5ステップで「投資の設計」は一通り整います。銘柄の細部は後から調整できます。完璧な設計より、「まず始めた」という事実の方が大切です。
📌 より具体的な始め方は40代の投資は何から始める?最初の30日にやった5つの行動に書いています。
よくある質問
Q. 40歳から月1万円でも意味はありますか?
意味はあると思います。金額そのものより、毎月積み立てる習慣を作ることに価値があります。ただし、将来必要な金額に届くかどうかは、積立額、期間、運用成果、支出によって変わります。必要に応じて家計全体で確認することが大切です。
Q. 40歳から投資、いくらから始めるといいですか?
一般論として、「生活費6ヶ月分の現金を手元に残した上での余剰資金」が投資に回せる目安とされています。私個人の場合は、月3万円程度からスタートし、家計に慣れながら徐々に増やしました。「いくらから始めるか」より「やめずに続けられる金額か」が判断軸になります。
Q. 40代から投資、何から始めるといいですか?
一般論として、まず非課税枠(新NISA)を活用することが多く語られています。私個人の場合は、流動性の高いNISAを先に使い始め、余力でiDeCoを追加しました。何から始めるかは、家計状況・目的・リスク許容度によって変わります。
Q. 40代はNISAとiDeCoどっちが先ですか?
一般論として、どちらが先かは家計・年齢・所得・老後資金の準備状況で変わります。私個人の場合は、流動性の高いNISAを優先し、余力でiDeCoを使いました。iDeCoは税制メリットがある一方で、原則60歳まで引き出せません。
詳しくはiDeCoとNISA、40代はどっちが先?に書いています。
Q. オルカンだけではダメですか?
ダメではありません。むしろ、手間をかけたくない人にはインデックス中心の方が続けやすい場合もあります。私が高配当株も持っているのは、配当収入という実感が長く続ける支えになったからです。正解は一つではありません。
Q. 40代から高配当株は難しいですか?
インデックス投資より確認することは多いです。利回りだけで選ぶと、減配や株価下落で苦しくなることがあります。私が9年間で固めた選定基準は、高配当株を選ぶときに私が確認している基準はこちらに整理しています。
結局、年齢じゃない。「やめない設計」が全てだった

40歳から投資を始めることは、早いスタートではありません。
でも、遅すぎるとも思いません。重要なのは、年齢そのものよりも、生活を壊さない金額で、リスクを理解しながら、長く続けられる設計にすることです。
- 40歳からでも、65歳まで約25年ある
- ただし20代より時間が短いので、焦って無理なリスクは取りにくい
- 商品選びより先に、生活防衛資金と積立額を決める
- 実績はあくまで筆者個人の記録であり、再現性を保証するものではない
- 9年間の全体像はエース記事で確認できる
「もう遅いかも」と感じた今日が、いちばん早い日です。
商品を選ぶ前に、家計のなかで「やめずに続けられる金額」を一行だけ書き出してみてください。金額より「やめなかった時間」が資産を育てます。月3万円・25年(年利5%が継続した場合の試算・概算・税金手数料考慮せず・元本割れリスクあり)で約1,790万円——その時間が、今日から動き始めます。
→ 9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話(私が9年でやめなかった理由を全部書きました)
→ 40代の投資は何から始める?最初の30日にやった5つの行動(具体的な始め方のステップを確認したい方はこちら)
→ 40代から投資を始めた私の記録|9年間の全工程と経緯(始め方の実体験を詳しく読みたい方はこちら)
投資は自己責任です。本ブログの内容は特定の投資を推奨するものではありません。掲載情報は執筆時点(2026-05-22)のものであり、最新情報は金融庁・各金融機関・各社IR等の公式情報をご確認ください。
