⚠️ 免責事項

本記事は私個人の投資経験と読書体験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。また、本記事は「バビロン大富豪の教え」(ジョージ・S・クレイソン著)の内容を筆者の言葉で解釈・紹介したものであり、原著・翻訳書からの直接引用は含みません。

投資の教えを読み解くイラスト

9年間で運用資産が500万円から6,000万円になった今、改めてある本を読み返している。

「バビロン大富豪の教え」——1926年に出版され、2026年でちょうど100年が経った名著だ。

コロナ禍の書店でこの本を手にした時、「これは投資テクニックの本ではなく、お金との生き方の話だ」と感じた。そして9年間の投資を振り返ると、書かれていた7つの教えのほとんどを、意図せず実践していたことに気づいた。

100年前に書かれた教えが、なぜ今の私に当てはまるのか。その答えを書いていく。


📋 この記事のサマリー

項目 内容
参考書籍 バビロン大富豪の教え(ジョージ・S・クレイソン著、1926年)
本記事の内容 7つの教えを9年間の投資体験に重ねた個人的な検証記録
筆者の立場 40歳から投資開始、9年で500万→6,000万のレイトスターター

※筆者の個人的な実績です。同様の成果を保証するものではありません。


教え①:収入の十分の一を貯金せよ——割合より「自動的に引き去る設計」が先

本書が最初に説く教えは、収入から必ず一定を先に確保せよ、というものです。「入ってきたお金の一部は、必ず自分の未来のために残せ」という先取り貯蓄の考え方。

私が最初にこれを実践したのは「積立」という形ではありませんでした。旧NISAの時代は個別の高配当株を買うことから始め、先取り習慣が身についたのはiDeCoがきっかけです。月2万円が自動的に老後資産として積み立てられる仕組みをつくったことで、「先に確保する」という感覚が自分のものになりました。

新NISAが始まってからは、さらに月10万円のインデックス積立を加えました。

年間配当110万円を積み上げた9年間を振り返ると、iDeCo・NISA積立・成長投資枠を合わせた年間投資額は約400万円。額面年収800万円(手取り約650万円)から考えると、収入の半分以上が投資に向かっています。

(これは私個人の投資配分であり、特定の投資手法を推奨するものではありません)

「一部を確保する」という小さな習慣が、仕組みをつくることで「半分以上」にまで育った。本書の7つの教えのうち、私が最も体感した教えがこれです。


教え②:欲望に優先順位をつけよ——生活費は収入が増えても上げない

収入が増えてもすべて使いきってしまっては、資産は積み上がらない。本書はそう教えます。欲望には際限がないからこそ、何に使うかを意識的に決めることが大切だ、と。

私の場合、40歳の転換点でポートフォリオを見直した際に、保険料・スマホ代などの固定費を削りました。それ以来、年収が上がっても生活費の水準をほぼ変えていません。

固定費の削減で生まれた余白が、そのまま投資の原資になりました。生活水準を固定したまま収入が増えた分は、自動的に投資に向かう設計になっています。この「欲望に優先順位をつける」という構造なくして、教え①の先取り習慣は続かなかったと思います。


教え③:貯えた金に働かせよ——9年前、500万円は銀行で眠っていた

9年前、私の500万円は銀行の普通預金で眠っていた。

今では、高配当株の配当収入を毎年再投資しながら資産を育てています。受け取った配当を新しい投資資金に充て、受け取れる配当をさらに増やしていく方法です。

貯蓄したお金は眠らせてはいけない——元本から利益が生まれ、その利益がさらに利益を生む複利の力を活用しよう、というのが本書の3つ目の教え。

9年間で500万円が6,000万円に育ったのは、値上がり益だけではありません。毎年の配当を再投資し、複利の仕組みに乗り続けた結果です。資産形成の方程式で書いたように、「お金に働いてもらう仕組みに乗る」ことが資産を増やす上で欠かせない要素だと実感しています。

お金が働くイメージのイラスト

教え④:危険や天敵から金を堅守せよ——守る意識が9年間の土台だった

リターンを追い求める前に、まず元本を守ることを最優先にせよ。本書の4つ目の教えです。

私には幼少期から経済的に苦しかった経験があり、借金に対する強いアレルギーがあります。大学の奨学金返済以外、基本的に借金をしない主義です。

また生来の疑り深い性格もあって、甘い話から自然と距離を置いてきました。仮想通貨が急騰で話題になった時期も、高レバレッジな手法を勧められた場面も、「これは自分のものではない」と感じてやり過ごしてきました。

コロナ暴落でもウクライナ・トランプ相場でも一株も売らずにいられたのも、同じ「守る」という根っこにある意識からです(※相場局面への対応は人それぞれ異なります)。

「守れなければ増やせない」——この順番が、9年間を支えた土台でした。


教え⑤:より良きところに住め——この章だけ、私は本書に反論したい

本書の5つ目の教えは、書かれた時代の文脈では「持ち家を持て」という教えとして読まれることが多い章です。

ここだけは、私は本書に反論したい。

私は転勤族です。住まいはコロコロ変わります。上司や先輩が持ち家を購入しても、ほとんど住めずに転勤する姿を見続けてきました。借金してバランスシートを悪化させてまで持ち家を持つ意味を感じない。これが正直な答えです。

むしろ転勤族であることで、異なる土地での新しい発見や出会いがあり、身軽に動ける自由があります。

ただ、本書の精神を現代に置き換えるなら、「住む場所に縛られない稼ぎ方を身につけること」だと解釈しています。インターネットが普及した今、このブログのようなデジタルでの発信や副業は、場所を選ばない収入の柱をつくることに他なりません。時代が変わっても、「生活の基盤を安定させる」という本質は変わっていない——そこに私は本書の精神を読んでいます。


教え⑥:今日から未来の生活に備えよ——誰かに任せない老後設計

老後の生活に備えよ、という教えです。年金や会社に任せきりにせず、自分で将来の収入源を確保しておけ、と。

iDeCoで月2万円の老後資産を積み立て新NISAで月10万円のインデックス積立を続けているのは、この教えの直接的な実践です。

6,000万円はゴールではなく、道半ばだと思っています。経済的自立を目指すには、給与以外の所得をつくっていくことが必要です。このブログを含めた副業への挑戦は、将来の収入の柱を一本でも増やすための取り組みでもあります。


教え⑦:自分こそを最大の資本にせよ——9年間で最も価値が上がったもの

スキルと知識への先取り投資を続けよ、という最後の教えです。お金は失うことがあっても、頭の中に積み上がった知識と経験は誰にも奪われない。

9年間の投資で最も価値が上がったのは、資産残高だけではありません。お金との向き合い方、自分なりの投資哲学——9年前はコロナ暴落で「これは売るべきか」と迷っていた自分が、今は相場の下落を「仕込みのタイミング」として冷静に捉えられるようになっています。

最近はブログを通じた情報発信や副業の学習に力を入れています。新しいことにチャレンジするのが楽しく、自分の考えを言葉にして発信することに意味を感じています。「学び続け、発信し続けること」が今の自分にとっての第7の教えの実践です。

自分への投資を続けるイラスト

7つの教えに加えるなら「まず動け」——AIには代われないことがある

100年前の知恵が今も色褪せないとすれば、それはAIが発達した時代でも変わらない人間の本質について語っているからだと思います。だとすれば、私がこの7つの教えに加えたいものも、AIでは代替できないことです。

百聞は一見にしかず——まず行動せよ。

やってみる、行ってみる、会ってみる。人間にしかできない体験・判断・行動が、100年後も変わらず価値を持つはずです。

私が40歳で投資を始めたのも、iDeCoの節税に気づいてから動いたのも、このブログを始めたのも、すべて「まず動いた」結果です。完璧な準備を待っていたら、9年間は始まりませんでした。


まとめ:100年経っても変わらないお金の本質

  • 先取りの仕組みをつくる(習慣化で割合は後からついてくる)
  • 欲望に優先順位をつけ、先取り貯蓄の器を守る
  • 貯えたお金に働いてもらう(複利の仕組みに乗る)
  • 元本を守る順番を間違えない
  • 住む場所に縛られない稼ぎ方を身につける(現代的解釈)
  • 自分の老後収入は自分でつくる
  • 自分自身が最大の資本——学び続け、発信し続ける
  • +α まず動く

どれも、9年間の投資を通じて実感してきたことと重なります。「バビロン大富豪の教え」は投資指南書ではなく、お金と人生の向き合い方の教科書です。

次にこの本を開く誰かへ——100年後であっても、この7つの教えはきっと効く。


本記事は個人の投資経験と読書体験の記録(2020〜2026年)です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。本記事は「バビロン大富豪の教え」(ジョージ・S・クレイソン著、1926年)の内容を筆者の言葉で解釈・紹介したものであり、原著・翻訳書からの直接引用は含みません。