年間配当110万円の内訳!9年で取得簿価利回り3.7%→6.0%にしたサラリーマン投資家の記録

⚠️ 免責事項

本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。過去の投資結果は将来の成果を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。

配当データを整理しているイラスト

結論から書きます。取得簿価ベースの配当利回りは約6.0%。ただし今この銘柄群を新規購入しても、同じ数字は出ません

40歳・500万円から始めた投資が、9年で年間配当110万円になりました。正確には配当金 約100万円+株主優待 約10万円相当=合計110万円(すべて税引後・概算値・2026年4月時点の年間ベース)。失敗銘柄も含み損のまま12%(銘柄数ベース)抱えています。

再現性は限定的ですが、考え方は持ち帰れるように、内訳・推移・前提条件を全部書きます。最後まで読んでもらえれば、なぜこの数字が出ているのか、何が再現しにくくて、何なら考え方として参考にできるか、整理できるはずです。

📊 この記事の数字サマリー

項目 数値 備考
年間配当(税引後) 約100万円 特定口座+NISA
株主優待 約10万円相当 金券換算の目安額
年間インカム合計 約110万円 2026年4月時点
取得簿価ベース利回り 約6.0% 優待除く・現在の市場利回りではない
取得当時の利回り 3.5〜4%中心 9年間ほぼ均等に分散取得
含み損銘柄(銘柄数) 約12% 失敗もちゃんと混ざっている
含み損銘柄(金額) 約2% 勝ち銘柄が育った結果のシェア
通貨構成 ほぼ日本株 為替効果はほぼなし

(筆者の投資歴は40歳から投資は遅い? 9年で500万→6,000万にした記録にまとめています)

💴 年間配当110万円の内訳——配当100万円+優待10万円相当

年間インカム110万円の内訳 配当100万円+株主優待10万円相当

図1:年間インカムの内訳。税引後・概算値・優待は金券換算の目安。(出典:筆者の運用記録より作成)

配当部分は約100万円。これは特定口座とNISA(旧NISA含む)の両方で受け取った税引後の合計額です。米国株はほぼ保有していないので、為替の影響はほぼありません

優待部分は10万円相当——食事券・買い物券・カタログギフトなど、外食・小売・物流などの複数セクターに分散しています。これは優待品の額面・カタログ表示価格を合算した目安額(市場での売却価格ではありません)であり、人によっては価値の感じ方が違う点はご了承ください。

📈 取得簿価利回り3.7%→6.0%——9年間の推移

取得簿価ベース配当利回りの推移 2017年から2025年 3.7%から6.0%へ

図2:取得簿価ベース配当利回りの推移(優待除く)。筆者の運用記録より作成・概算値。

買ったときの利回りは、3.5〜4%の銘柄が中心でした。それが9年経って、取得簿価ベースで約6.0%まで上がっています。

ここが一番誤解されやすい点なので、最初に言い切ります。「現在この銘柄群を新規購入しても、同じ利回りにはなりません」

この6%は、過去の取得時点を起点にした実績利回り(取得簿価ベース)です。今の市場で同じ銘柄を買えば、株価は上がっているので、購入時利回りはずっと低くなります。「6%が取れる方法」ではなく、「9年持ち続けた結果こうなった」記録として読んでください。

📋 この数字を読む前に——5つの前提開示

前提条件を整理して説明するイラスト

数字の意味は、前提条件で大きく変わります。私の場合は次の5つです。

  1. 取得期間:9年間にほぼ均等に分散して購入。特定の年に集中していません
  2. 通貨:ほぼ日本株(米国株は少額のみ)。為替効果はほぼありません
  3. 口座:特定口座とNISA(旧NISA含む)の両方。税引後の数字はこの構成での結果です
  4. 表記:すべて税引後・概算値。税制改正があれば手取りも変わります
  5. 含み損銘柄:保有のうち約12%(銘柄数ベース)が含み損。失敗もちゃんと混ざっています

特に5番目は記事後半で詳しく書きます。「全体プラス」だけで終わる配当ブログにはしたくありませんでした。

🔄 なぜ取得簿価利回りが3.7%→6.0%になったのか

理由は2つです。増配株式分割

① 増配の積み上げ

配当方針として「累進配当」(減配しない方針を掲げる)を打ち出す企業や、業績連動で配当を増やす企業は、9年も持っていれば1株配当が積み上がります(※「累進配当」はあくまで企業の方針表明であり、将来の減配を法的に禁止するものではありません)。私の保有銘柄でも、購入時から1株配当が1.5〜2倍になったものが複数あります(私の場合・概算値)。

② 株式分割

これは少し説明が要ります。

株式分割そのものは、機械的には「1株配当が下がる代わりに保有株数が増えるだけ」で、受取配当総額は変わりません。「分割=増配」ではない

ただ、私の保有銘柄では結果としてこういう順序で推移したケースが複数ありました——業績好調 → 単元価格(1単元≒100株)が東証の「投資単位の引下げに係る要請」(望ましい水準として示されている5万円以上50万円未満)を上回りそうに → 投資家が買いやすいよう分割 → 市場の期待が乗って株価維持・上昇。分割と同時に増配が発表されたケースも多く、結果的に取得簿価ベースの利回りが上がっていきました。

繰り返しになりますが、これは結果論であり、当時の私が予測していたものではありません。一般化できる法則ではなく、分割しても株価が下落した銘柄も世の中には存在します。「分割すれば株価は上がる」と読まないでください。

🔍 含み損銘柄12%——でも金額ベースでは2%しかない理由

ポートフォリオ構造を考えるイラスト

失敗は消えない。ただ、勝ち銘柄が育つと、失敗の体重が軽くなる。

ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。

私のポートフォリオで含み損になっているのは、銘柄数ベースで約12%(2026年4月時点)。9年やっていれば、当然失敗もあります。これは過去記事失敗4つの記録に書いた通りです。

ところが、金額ベースで含み損が占める割合は、約2%にとどまります。

何が起きたのか。失敗が消えたわけではありません。勝ち銘柄の評価額が伸びて、ポートフォリオに占めるシェアが結果的に大きくなっただけです。

当初はそれぞれの銘柄に近い金額を入れていました。でも9年経つと、増配・株式分割・株価上昇で勝ち銘柄の時価総額が膨らみます。一方、含み損銘柄は時価総額が小さくなります。何もしなくても、ポートフォリオの中で勝ち銘柄の比率が自然に上がっていく構造です。

ただし重要な前提として——含み損銘柄の損失額そのものが減ったわけではありません。あくまで「時価評価で見たポートフォリオ全体に占める比率」が下がっただけ。失敗銘柄を売却すれば、損失は損失として確定します。

💡 グリップ力の経済的な裏付け

含み損銘柄を抱えていても、ポートフォリオ全体ではプラスを維持できている——この構造があるからこそ、暴落時にも「売らずに持ち続ける」判断ができる。コロナ暴落で−350万円のときも、同じ仕組みが土台にありました。

ただし、これは「結果としてこうなった」だけの話で、未来も同じ構造が維持される保証はありません。次の暴落で勝ち銘柄が大きく崩れる可能性もあります。

それでも、9年間「売らずに持ち続けた」結果として今の構造があり、それを支えていたのは——

🎯 再現性の鍵は「7つの基準」を通して買えたかどうか

この含み損12%/金額2%という構造は、7つの基準で選んだ銘柄を売らずに持ち続けた結果です。基準を通っていない銘柄を含み損のまま抱え続ければ、まったく違う結果になります。

7つの基準は「減配リスクの足切り」と「保有判断の物差し」を兼ねるもので、買う前のフィルターとしても、買った後の見直しとしても使えるよう設計しています。詳細は7つの基準にまとめました。

逆に、基準を通せなかった銘柄でやらかした記録は別記事に。減配・テーマ株・不祥事ナンピン・高値掴み——全部やりました。

つまり、この記事の数字は「7基準を通して買い、売らずに9年持ち続ける」という運用ルールがあって初めて成立しています。数字だけ抜き出して再現できるものではありません

🏖️ 配当の使い道——いまは生活費の補填、いずれは個人年金

将来の使い道を構想するイラスト

最後に、110万円のリアルな使い道を書いておきます。

私はまだ会社員として働いていて、給与所得があります。配当の一部は生活費の補填、残りは再投資に回しています。配当だけで生活しているわけではありません(FIRE系の記事ではないので念のため)。

ただ、リタイア後は配当を「自分年金」として生活費に充てるイメージで設計しています(公的な確定拠出年金等とは別物の私的な呼び方です)。9年で年間110万円なら、もう少し時間をかければ、月10万円以上の安定収入として使えるはず——そう考えて、いまも増配・分割の積み上げを楽しみに続けています。

公的年金に頼り切るのが不安な40代にとって、「配当をもう一つの年金にする」という発想は、十分現実的だと私は思っています。新NISA成長投資枠の使い方は40代が「今の自分」か「将来の自分」かで決めた配分術にまとめました。

配当のFAQを複数の視点で考えるイラスト

❓ 年間配当110万円についてよくある質問

Q. 今から同じ銘柄を買っても、同じ利回りになりますか?

なりません。私の6%は過去の取得時点を起点にした取得簿価ベースの利回りであり、現在の市場で同じ銘柄を買えば株価が上がっているため、購入時利回りはずっと低くなります。

Q. 優待10万円相当の内訳は?

食事券・買い物券・カタログギフトなど、外食・小売・物流などの複数セクターに分散しています。具体的な銘柄名は記載しません(個別銘柄の推奨につながるため)。優待は額面・カタログ表示価格を合算した目安額で、市場での売却価格ではありません。人によっては価値の感じ方が違います。

Q. 含み損銘柄は売らないんですか?

含み損になっても、購入時の7つの基準を依然として満たしていて、減配・無配転落の予兆がない場合は持ち続けます。基準から外れた・不祥事が発覚した場合はナンピン禁止・早期撤退というルールにしています。

Q. 配当だけで生活できる金額の目安は?

これは家計次第なので一概に言えません。私の場合、現状は月約9万円相当の配当を生活費の一部として使っていますが、家賃・家族構成・固定費で必要額は人によります。

Q. 配当再投資は機械的にやっていますか?

機械的ではありません。受け取った配当のうち、生活費補填に回す分を除いた残りを、7つの基準を通せる新規候補・既存銘柄の買い増しに振り分けています。買えるものがなければ、無理に買わずに現金で寝かせる月もあります。

🎯 読者が今日できる1つのこと

この記事を読んで何かひとつ持ち帰るとすれば、「配当は1年で育てるものではない」と知ってもらうことです。

私の場合、9年で取得簿価利回りが3.7%→6.0%になりました。これは焦って高利回り銘柄に飛びついた結果ではなく、3.5〜4%の銘柄を地道に積み上げて、増配・分割を9年待った結果です。

配当投資は時間が味方になる仕組みです。40代から始めることに不安がある方は40代のNISAは遅いのか?もあわせてどうぞ。


500万円から始めて、9年で運用資産6,000万円・年間配当110万円。派手な銘柄選びでも、絶妙なタイミングの売買でもなく、7基準を通した銘柄を売らずに持ち続けただけの記録です。

含み損銘柄も12%抱えています。配当だけで投資の良し悪しは判断できません。それでも、この数字を一度ちゃんと公開しておきたかった。それが、49歳の私にできる、いちばんの誠実さだと思っています。


投資は自己責任です。本記事の内容は特定の投資を推奨するものではありません。過去の運用結果は将来の成果を保証するものではなく、再現性についても保証するものではありません。