⚠️ 免責事項

本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。為替相場・株価・分配金は変動し、外貨建て資産には為替変動により円換算で元本割れとなる可能性があります。本記事は将来の為替動向を予測・断定するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

為替のニュースに一喜一憂しなくなったのは、為替が効く資産と効きにくい資産を分けて持っていたからでした。為替が40代の投資にどう効くかは、何を持っているかで真逆になります。 私の場合、為替を受けるオルカン(全世界株)やS&P500は円安で円換算が膨らみ、日本の高配当株は銘柄ごとにプラス・マイナスがありつつ、全体では大きくは動きませんでした。

9年間、私は為替の予想で売買したことが一度もありません。円安が進んだときも、2026年7月末に日米が28年ぶりに円買いの協調介入に踏み切ったと報じられ円高方向へ振れたときも、やったことは同じです。「予想しない」まま二層で持ち続けた結果を正直に書きます。(個人の体験です)

この記事でわかること

  • 為替が動いたとき、私の「オルカン」と「日本高配当株」の二層がそれぞれどう動いたか
  • そもそもオルカンに為替リスクがあるのか(中身の約65%が米国=外貨建てという正体)
  • 2026年7月末の日米協調介入で円高に振れたとき、私が何をしたか
  • 含み益が膨らんでも"使えるお金"ではない、という体感のズレ

結論:為替が動いたとき、私の二層はこう分かれた

円安局面で私の二層がどう動いたかを解説

先に結論を書きます。私のポートフォリオは大きく「日本の高配当株(約8割)」と「インデックス=オルカン・S&P500(約2割)」の二層です。円安が進んだ局面で、この二層は別々の動きをしました。

  • オルカン・S&P500(私が持つのは為替ヘッジなしのインデックス):中身の多くが外貨建てのため、円安が進んだ局面では、指数そのものの成績に加えて円換算の評価額が名目上さらに押し上げられました
  • 日本の高配当株:銘柄ごとに円安がプラス(米国などへ輸出する銘柄)にもマイナス(原材料を海外から輸入する銘柄)にも働き、ポートフォリオ全体では相殺されて大きくは動きませんでした

つまり、「円安で資産が増えた部分」と「円安では特に動かなかった部分」が、同じ口座の中に同居していたわけです。

私は40歳から投資を始め、現在49歳。9年間で運用資産は約6,000万円、年間配当は約110万円(税引後・優待を含めた年間インカムでは約120万円相当)になりました。

これは狙って設計したというより、9年やってきた結果として「為替がそのまま効く層(インデックス)」と「為替の影響が銘柄ごとに相殺されやすい層(日本の高配当株)」に自然と分かれていた、というのが実際のところです。だからこそ、円安というニュースを見ても、ポートフォリオ全体としては落ち着いて眺めていられたと言えます。(個人の感想です)

なお為替レートは、私の保有期間中(2017年〜2026年)に1ドル110円前後から、2026年7月下旬には一時164円に迫る水準まで動きました(※数値は保有期間中の筆者の実感値および報道によるもので、特定時点のものです。将来の水準を示すものではありません)。


「オルカンは円で買えるから為替は関係ない」は半分間違い|為替リスクの正体

オルカンの中身は約65%が米国=外貨建て

「オルカンは円で買えるから為替は関係ない」と思っていた時期が、私にもありました。結論から言うと、オルカンには為替の影響があります。 円で買えても、中身の多くが外貨建ての資産だからです。

理由はオルカンの構成にあります。オルカンは全世界の株式に分散するファンドですが、その内訳は米国が約65%を占めます。米国株はドル建て、欧州株はユーロ建て——つまり、円で買った1本のファンドの中身は、実際には大半が外貨建ての資産です。

外貨建ての資産は、円安が進むと円に換算したときの評価額が上がります。逆に円高に振れれば、現地の株価が同じでも円換算では目減りします。これが「円で買えるオルカンにも為替の影響がある」という意味です。

私自身、円安が進んだ局面でオルカンの評価額が伸びたとき、「これは株価が上がったのか、円安で増えたのか」を切り分けにくいと感じました。実際には両方が混ざっています。ここを理解しておくと、円高に振れたときに評価額が下がっても、「為替の往復の一部だ」と落ち着いて受け止めやすくなります。

オルカンの中身がどうなっているかは、別記事でも掘り下げています。

オルカンの中身(米国比率)を9年保有者が解説


日本の高配当株は為替でどう動いたか|銘柄ごとに分かれた実体験

私のもう一方の柱である日本の高配当株は、ポートフォリオ全体で見ると、為替が動いても大きくはぶれませんでした。ただしこれは「個別の銘柄が為替の影響を受けない」という意味ではありません。実際には、銘柄ごとに円安がプラスにもマイナスにも働いていました。

私の保有銘柄でいうと、円安局面での効き方はこう分かれました。

  • 米国などへ輸出している銘柄:円安で海外売上の採算が改善し、業績の追い風になりました(プラス)
  • 原材料を海外から輸入している銘柄:円安で仕入れコストが上がり、業績の逆風になりました(マイナス)
  • 内需型(小売・通信・インフラ系など):国内中心のため、為替の直接的な影響は相対的に小さいものでした

このように、同じ「日本の高配当株」でも円安の効き方は銘柄でばらばらです。私の場合は、円安がプラスに働く銘柄とマイナスに働く銘柄が両方あり、ポートフォリオ全体ではそれらが相殺されて、為替で大きくは動かなかったというのが正直な実感です。だから「日本株=為替に強い」と一括りにはできず、どんな銘柄を組み合わせて持っているかで話が変わる、と言えます。(個人の保有状況に基づく話です)

配当の面でも、内需型を中心に毎年の入金額が為替で大きくぶれる経験はあまりなく、家計の土台として読みやすいものでした。


含み益が膨らんでも"使えるお金"ではない体感のズレ

円安でオルカンの評価額が増えると、口座の数字は確かに大きくなります。ただ9年やってみて強く感じるのは、含み益が膨らんでも、それはまだ"使えるお金"ではないということです。

理由はシンプルで、含み益は売って初めて現金になるからです。しかも円安で増えた評価額は、円高に振れれば同じだけ戻ることもあります。「増えた」と思った金額が、為替の往復でまた縮む——その上下を、私は何度も口座の中で見てきました。だから評価額が一時的に増えても、それで気が大きくなることはなくなりました。

一方で、日本の高配当株から受け取る配当は、実際に口座へ入ってくる現金です。為替で大きくぶれにくく、毎年の入金額が読みやすい。私の年間配当は約110万円(税引後)になりましたが、この「実際に手元に入る現金」と「評価額の含み益」は、同じ"増えた"でも性質がまったく違うと感じています。なお株主優待が別に年10万円相当ありますが、こちらは現物やサービスで届くもので、口座に振り込まれる現金ではありません。

  • 含み益(オルカン等):評価額。売るまで現金にならず、為替・株価で上下する
  • 配当(日本高配当株):実際に入る現金。円で受け取るため為替でぶれにくい(※米国ETFのドル建て配当は円高で目減りします)

評価額の上下に一喜一憂しすぎず、入ってくる現金を土台に考える。この感覚が、為替が荒れた局面でも持ち続けられた理由のひとつだと思っています。配当を実際にいくら受け取ってきたかは、別記事にまとめています。

年間配当110万円(税引後)に届くまでの実数

なお、ここまでの「日本の高配当株」とは別枠で、私はドル建て配当を受け取る米国高配当ETFも一部持っています。こちらは外貨建てのため、私の保有銘柄では円安が円換算の配当を押し上げる側(プラス)に働きました。この体験は別記事に詳しく書いています。

SPYD・HDVを5年持った評価|円安が援軍になった話


2026年7月末、円高に振れた|28年ぶりの日米協調介入で私がしたこと

日米協調介入で円が急伸した

ここまで円安局面の話をしてきましたが、為替は逆にも振れます。それが現実に起きました。

円高に振れたとき、オルカンとS&P500の評価額はどうなるか

円換算の評価額は下がります。現地の株価が同じでも、中身が外貨建てだからです。円安で増えて見えていた分が、そのまま戻る方向に働きます。ただし下がるのは評価額であって、保有している口数(持っているファンドの量)は変わりません。

2026年7月31日、日本とアメリカが協調して円買いの為替介入を実施したと報じられました。報道によれば、円買いでの日米協調介入は1998年のアジア通貨危機以来およそ28年ぶり、協調介入そのものも2011年の東日本大震災直後以来15年ぶりとなります。円相場は7月下旬に1ドル164円に迫る約40年ぶりの安値圏にありましたが、一時1ドル157円台まで急伸しました(出典:日本経済新聞時事通信)。

私がやったことは、何もありません。

介入が効き続けるかどうかを、私は当てられないからです。為替介入は相場の流れを変えることもあれば、数日で元の水準へ戻ることもあります。どちらになるかを読んで売買するなら、それは私がこの9年やってこなかった「為替の予想で動く」ことそのものです。

売っていませんし、買い増してもいません。積立の設定も変えていません。円高方向に振れれば、外貨建ての中身を持つオルカンやS&P500は円換算の評価額が下がります。それは前の章に書いたとおり、想定していたことです。

⚠️ 注意 ここに書いた為替の数値と経緯は2026年8月3日時点の報道に基づくものです。日米の共同声明は同日に発表される方向と報じられており、財務省による介入実績の公表は月末です。その後の当局発表によって詳細が変わる可能性があります。本記事は今後の為替水準を予測するものではありません。

ひとつ実感したことがあります。円安のときに増えて見えていた評価額は、やはり自分の実力ではなく、為替のぶんでした。円高に振れた瞬間に、その分は静かに戻っていきます。増えたときに喜びすぎなかったぶん、減ったときも慌てずに済みました。

そしてもうひとつ。為替で動くのは評価額であって、日本株から受け取る配当の金額そのものではありません。円が動いても、国内企業から円で受け取る配当は変わりません。

ただし公平に書いておくと、私が持つ米国ETFのドル建て配当は別です。こちらは円換算すると円高で目減りします。円安のときに援軍だったものが、円高では逆に働く。ここでも「一方に賭けていない」ことが効いていて、二層で持っている意味が円高の側でも出た形です。


為替が不安でも、私がヘッジを使わない3つの理由

「円安が不安なら為替ヘッジ付きの商品にすればいいのでは」と思う方もいるかもしれません。私は為替ヘッジを使っていません。理由は3つあります。

1つ目はコストです。為替ヘッジにはヘッジコストがかかり、内外金利差の状況によりますが、金利差が大きい局面ではそのコストが無視できない大きさになることがあります。長期で持つ場合、その分がリターンから差し引かれることになります。

2つ目は長期では為替が行き来するという考え方です。為替は円安にも円高にも振れます。私の保有期間中も上下しました。長く持つことを前提にするなら、短期の為替の上下を取りにいくより、振れたまま受け止める方が自分には合っていると感じています。

3つ目は二層自体がすでに分散になっていることです。私のポートフォリオは「為替がそのまま効くオルカン」と「為替の影響が銘柄ごとに相殺されやすい日本高配当株」に分かれています。円安が進めばオルカン側が、円高に振れれば相対的に日本株側が——というように、二層を持っていること自体が為替に対する一種のバランスになっています。だから個別にヘッジを足す必要を、今のところ感じていません。

これは「ヘッジが悪い」という話ではなく、私の持ち方・期間・目的に対しては不要だと判断している、という個人の整理です。短期の為替変動を避けたい目的があれば、ヘッジ付き商品が合う人もいると思います。(個人の考えです)


円安から資産を「守る」とはどういうことか|現金一極の弱点

資産を守る・家計とお金の置き方

円安局面で意外と見落としがちなのが、現金(円)だけで持つことのリスクです。円安が進むと輸入物価が上がり、同じ1万円で買えるモノが少しずつ減っていきます。これはインフレで「円の購買力」が下がる、ということです。

私自身、9年前は資産の多くを現金で持っていました。今振り返ると、もし円のまま全部を握り続けていたら、円安・物価高の局面で実質的な価値(購買力)が静かに目減りしていたはずだと感じています。

私の場合、資産の一部を外貨建ての資産(オルカン・S&P500)に振り向けていたことが、結果として円安局面での"守り"になりました。円の価値が下がる分、外貨建て資産の円換算が増える方向に働くからです。

ただし、これは「外貨建てなら安全」という意味ではありません。円高に振れれば逆に目減りします。だから私は全額を外貨建てにするのではなく、円資産(生活防衛資金・日本株)と外貨建て資産を両方持つ形にしています。「守る」とは一方に賭けないことだ、というのが9年やってみた実感です。(個人の考えです)

40代の生活防衛資金はいくら?生活費3〜6ヶ月+特別費の実例


オルカン・日本高配当株はSBI・楽天どちらでも買える

ここまで読んで「自分も二層を持ってみたい」と思った方へ。オルカンも日本の高配当株も、SBI証券・楽天証券のどちらでも購入できます。 どちらも国内の主要ネット証券で、取り扱い・使い勝手ともに大きな差はないというのが、私が口座を使ってきた率直な印象です。

  • オルカン(全世界株インデックス):両社ともつみたて投資枠で積み立て可能。クレカ積立やポイント付与などの細かな条件は各社で異なります
  • 日本の高配当株(個別株):両社とも国内株式として購入可能

「どちらが正解」というより、すでに使っているサービス(普段の買い物や決済で貯まるポイント経済圏など)に合わせて選べば十分だと考えています。私自身はSBI証券と楽天証券の両方に口座を持っていて、iDeCoは当時の事情からSBI証券で続けています。最新の手数料・ポイント条件は各社の公式サイトでご確認ください。

オルカンとS&P500の使い分けについては、別記事で詳しく書いています。

オルカンとS&P500どっち?iDeCoとNISAで使い分けた40代の9年の答え


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NISA対応・条件によりポイント付与あり(詳細は公式サイト)・口座開設は無料でWeb完結。

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まとめ:為替は40代の投資にどう効くか

まとめ:落ち着いて持ち続けられる組み合わせ
  • 為替が投資にどう効くかは何を持っているかで真逆になる。為替がそのまま効く層と、銘柄ごとに相殺される層がある
  • オルカン・S&P500:中身の多くが外貨建てのため、指数の成績に加えて円安が円換算の評価額を名目上さらに押し上げた
  • 日本の高配当株:銘柄ごとに円安がプラス(米国などへ輸出)にもマイナス(原材料の輸入)にも働き、全体では相殺されて大きくは動かなかった
  • 含み益と配当は別物:評価額は売るまで現金にならず為替で上下する。日本株の配当は円で入る現金で読みやすい(米国ETFのドル建て配当は円高で目減りする)
  • 私は為替ヘッジを使っていない(コスト/長期では為替が行き来する/二層自体が分散)
  • 2026年7月末に協調介入が報じられ円高に振れたときも、私は何もしなかった。介入が効き続けるかは当てられないため
  • オルカンも日本高配当株もSBI・楽天どちらでも買える。使っているサービスに合わせて選べばよい

「円安の今から買うのは高値掴みでは」と不安になる方もいると思います。私は為替を当てにいかない方針なので、今が円安だからと買うのを止めることはしていません。ただ一括ではなく、毎月の積立で時間を分散する形を続けています。(個人の方針です)

円安や円高というニュースは、これからも繰り返し出てくると思います。そのたびに売買していたら、私の場合はおそらく9年も続きませんでした。

大事なのは為替を当てることではなく、為替が動いても落ち着いて持ち続けられる組み合わせを持っておくことだと、9年やってみて感じています。為替を当てにいくのをやめた日から、投資はぐっと続けやすくなりました。為替を受ける層と相殺される層を両方持っておけば、円安のニュースも円高のニュースも、慌てずに眺められるようになりました。(個人の実感です)

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


本記事は個人の投資経験の記録です。為替相場・株価・分配金は変動し、外貨建て資産には為替変動により円換算で元本割れとなる可能性があります。本記事は将来の為替動向を予測・断定するものではありません。金融商品取引法上の投資助言・勧誘を行うものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。