ご利用にあたって 本記事は、筆者個人が投資の情報をどう集め、どう判断してきたかの記録です。筆者は金融商品取引業者・投資助言業者ではなく、特定の金融商品・銘柄・情報源・サービスの利用を推奨するものではありません。記事内で挙げる情報源は筆者が実際に見てきたものであり、対価を受け取って紹介しているものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
投資の話をリアルでできる相手は、9年間ひとりもいませんでした。
分からないことは検索と本で調べて、あとは自分で決めてきました。いまもそうしています。情報は集めます。ただ、最後に決めるときは誰にも相談しません。
この記事では、9年のあいだにどこから情報を得てきたのかと、集めた情報をどう取捨選択して、なぜ最後の判断だけは人に委ねないのかを書きます。
この記事でわかること
- 投資の話ができる相手がいないまま9年続けた、実際のやり方
- 資産額を人に言わないと決めている理由
- いま見ている情報源(検索・本・YouTube・ブログ)
- 集めた情報を取捨選択する手順と、判断を人に委ねない理由
投資の話ができる相手は、9年間いませんでした
2017年、40歳で投資を始めて、2026年時点で9年になります。そのときも今も、投資の話をリアルでできる相手はいません。

職場にも、友人にもいませんでした。分からないことが出てくると、やることは決まっていて検索するか、本を読むかのどちらかです。証券口座の開き方も、配当がいつ入るかも、そうやって一つずつ調べました。
誰かに「これで合っていますか」と聞ける状態ではありませんでした。合っているかどうかは、自分で確かめるしかありません。
ただ、まったく誰ともつながっていないわけではありません。やり取りがあるのはネット上だけです。顔は知りませんし、名前も本名ではありません。それでも、同じように投資をしている人がいるとわかるだけで、続けるうえでは違いました。
9年、独学でやってきました。そのうえで言えるのは、リアルに相談相手がいないこと自体は、投資を続けられない理由にはならなかったということです。調べる先も、同じことをしている人も、探せばいました。
資産額は人に言わないと決めました
ひとつだけ、はっきり決めていることがあります。
投資の話そのものはすることがあっても、資産額だけは話しません。金額を口にすることのリスクが大きいと考えているからです。
投資の情報源は、検索と本から始まりました
始めたころは、検索と本でした。知りたいことを検索して、出てきたページを読んで、それでも分からなければ本を買う。財務諸表の見方も、そうやって少しずつ覚えました。

いまよく見ているのは、次の2つです。
- YouTube(リベ大):お金まわりの考え方を、体系立てて知るのに使っています
- ブログ(こびと株):高配当株の情報を見ています。投資を始めようと思ったとき、最初に読み込んだのがこのブログでした。いまも見ています
見るのをやめた情報源は、特にありません。あえて言えば、テレビを見る時間は減りました。
どちらも私が実際に見てきたものですが、勧める意図で挙げているわけではありません。情報源との相性は人によって変わりますし、同じものを見ても受け取り方は違うと思います。
集めるのは人から。決めるのは自分で
情報は、人から集めます。本もYouTubeもブログも、全部よその人が作ったものです。そこはむしろ、積極的に取りにいっています。投資に限らず、詐欺の手口や保険の勧誘についても、日頃から情報を入れるようにしています。

ただ、買う・契約すると決める段階では、人に相談しません。
なぜ、決める段階だけは相談しないのか
大前提として、投資は自己責任だと考えているからです。
買った株が下がっても、減配になっても、損失を引き受けるのは自分です。誰も肩代わりしてくれません。結果を引き受けるのが自分である以上、決めるのも自分でありたい——それが出発点にあります。
そのうえで、もうひとつあります。助言してくれる相手にも、その人の利害関係や都合があります。
無料で相談に乗ってくれる相手が、なぜ無料で時間を使えるのか。その先に何を売る仕事があるのか。悪意があるという話ではなく、立場があれば説明も立場に沿う——それは自然なことだと思っています。もちろん、すべての無料相談がそうだという意味ではありません。
私が会社に来る銀行や保険の営業を基本的に全部断ってきたのも、SNSで届く投資の話に乗らないのも、根っこは同じです。
ひとつだけ例外があります。詐欺かもしれないと感じたときは別です。そこは一人で判断せず、人に見せるか、消費者ホットライン(188)のような窓口に相談します。判断を自分でするのと、危ないものを一人で抱えるのは、別の話だと思っています。
集めた情報を、そのまま買わないためにやっていること
情報を集めるだけ集めて、そのまま買ってしまったことがあります。
9年のうちに、SNSやネットの情報だけで判断して高値で買った失敗があります。話題になっている銘柄を、話題になっているという理由で買いました。調べていなかったのではなく、調べた気になっていた——あとから振り返ると、そういう状態でした。
いまは、買う前に必ず同じところを見ます。
| 見る数字 | 確かめていること |
|---|---|
| PER | 割高な水準で買おうとしていないか |
| PBR | 資産価値に対して株価が適正か |
| ROE | 自己資本を使って稼ぐ力があるか |
| 自己資本比率 | 財務が健全か・借金が少ないか |
| 配当性向 | 配当を無理なく続けられる水準か |
※筆者個人の目安です。銘柄の推奨ではありません。この5つは、私が使っている7つの基準のうち財務を見る部分にあたります。もとをたどれば、本で覚えた見方をもとに、失敗するたび項目が増えていったものです。
派手さのない作業です。ただこの手順があると、人から入ってきた情報を「そのまま買う」ことがなくなりました。情報を遮断するのではなく、通す網を自分で持っておく、という感覚に近いと思います。
間違えないという意味ではありません
念のため書いておきます。自分で決めれば正しくなる、という話ではありません。
私も9年のあいだに失敗しています。減配、テーマ株の高値掴み、不祥事銘柄のナンピン——ひととおりやりました。自分で決めても間違えます。
それでも自分で決めているのは、間違えたときに、なぜそう決めたのかを確かめられるからです。人に言われて決めたものだと、なぜ間違えたのかが自分の中に残りにくいのではないかと思っています。
まとめ
- 投資の話をリアルでできる相手は、9年間いませんでした。分からないことは検索と本で調べてきました
- 資産額だけはリアルで話しません。顔と名前と資産額がセットで紐づくことのリスクが大きいと考えているためです
- 情報は人から集めます。実行の判断は人に相談しません。投資は自己責任で、結果を引き受けるのが自分だからです
相談できる相手がいないまま9年やってきて、いま思うのは集める先と、決める場所は別でいいということです。
集めるのは、いくらでも人から。決めるのは、自分の口座の前で。ここまでの9年は、その形でやってきました。
