⚠️ 免責事項

本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。過去の投資結果は将来の成果を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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失敗を振り返って落ち込むイラスト

正直に書きます。

減配、テーマ株、不祥事、ナンピン、高値掴み——9年のあいだに、全部やりました。

このブログには「40歳から9年で6,000万円」の話を書いています。でも成功談だけ並べるのは、嘘と同じだと思っています。今から書くのは、その裏側の記録です。

どれも違う失敗に見えて、根っこは同じでした。その根っこは、4つのエピソードを全部書き切った最後にまとめます。

(40歳から投資を始める不安と判断軸は「40歳から投資は遅い?9年続けてわかった現実と始め方」にまとめています)

この記事でわかること

  • 9年の投資で実際にやらかした4つの失敗(減配・テーマ株・不祥事・高値掴み)
  • 各失敗の損失規模と「なぜそうなったのか」の根本原因
  • 次の失敗を防ぐために今日から使える1つの行動ルール

😔 失敗① 高配当株の減配リスク|中国依存の製造業で業績急落

投資を始めて数年目、まだ基準が固まる前の話です。

購入時、その製造業の銘柄には勢いがありました。業績は伸び、配当利回りも基準を満たしていました。財務指標もそれほど悪くなかったと記憶しています。

ただ、一つ確認を怠っていました。地域別の売上比率です。

その会社は中国市場への売上依存度が高く、中国経済が本格的に減速し始めると、業績が一気に落ちました。配当は購入時の半分以下に削られ、株価も3割超下落。保有基準(自己資本比率・配当性向・利回り)を下回ったため、含み損を抱えたまま売却しました。損失は約40万円規模でした(私の場合・概算値)。

この失敗で学んだのは、「利回りと財務指標だけ見ていても、地政学リスクや売上の地域集中度を見ていなければ意味がない」ということです。日本企業でも中国・新興国依存が高いセクターは、景気変動の振れ幅が大きくなります。以来、個別銘柄を見るときは必ず「どの地域・顧客に売上が集中しているか」を確認するようにしています。

高配当株の選び方:地域集中・財務指標7基準を全公開

🌀 失敗② 「AI×高配当」のテーマ株で株価下落と減配のダブルパンチ

これは、コロナ後の回復局面で市場が強かった頃の話です。

「AI関連は成長優先で無配が多い」というのは知っていました。それでも買いました。配当利回りが市場平均を明確に上回る、AI関連銘柄を見つけたからです。「AI成長×高配当、両方取れる」と思いました。

その後どうなったか。AIブームが一巡すると、株価は大きく下落しました。それだけでは終わらず、ブーム期に膨らんだ期待に業績が追いつかず、業績そのものが悪化——会社は配当を維持できる状態ではなくなり、大幅な減配に踏み切りました。株価の下落と減配、ダブルパンチです。保有期間約1年で、損失は30万円規模でした(私の場合・概算値)。

😖 このときの実感

「テーマ株」は株価に夢が乗っている分、割高になりやすい。そこに高配当まで付いてくると、「これは特別な銘柄だ」と錯覚しやすい。冷静に見れば、業績の裏付けがなかった。

高配当株の選び方に「テーマ株は買わない」と書いているのは、この失敗があるからです。流行に乗った銘柄は、割高な水準でPERやPBRが私の基準を大きく超えています。「テーマ×高配当」という組み合わせはとくに警戒が必要です。

⚠️ 失敗③ ある業種の不祥事銘柄をナンピンして心が折れた話

これは、失敗の中でもとくに「やらかした」と思っているものです。投資を始めて中盤、基準ができつつあった頃のことでした。

ある業種の銘柄を保有していたとき、その会社でコンプライアンス上の問題が表面化しました。株価は急落。利回りは数字の上ではまだ悪くありませんでしたが、信頼失墜による業績悪化は十分予想できました。

問題はここからです。株価が購入価格から10%下がったとき、私はナンピン買いをしました。「下がったのでコストを下げよう」という判断でした。

その後、問題の詳細が明らかになるにつれ、株価はさらに下落。ナンピンした分も含めて、含み損はどんどん膨らんでいきました。最終的に心が折れ、ナンピン分も含めて損切りしました。トータルで50万円超の損失です(私の場合・概算値)。

😖 この失敗から学んだこと

不祥事は体質です。「株価が下がった=割安」ではありません。信頼の毀損は財務諸表に現れません。ナンピンは「相場の下げ」に対してやることであって、「会社の本質的な信頼が傷ついたとき」にやることではありませんでした。

高配当株の選び方の基準⑥に「不祥事企業は最初から候補表に載せない」と書いているのは、この経験があるからです。ただし基準⑥は購入前のフィルターです。買った後に不祥事が発覚した場合のルールは別で、「ナンピン禁止・早期撤退」と決めています。本来、このときもそうすべきでした。

「相場全体の下げ」に耐えた経験とは、判断軸がまったく違います。前者についてはコロナ暴落で−350万円。それでも売らなかった40代の全記録に書いています。

🫠 失敗④ SNS・ネット情報だけでエンタメ株を高値掴みした失敗例

「ネットで話題になっている銘柄」というだけで買ったことがあります。

正確に言うと、「ちゃんと調べよう」という気持ちはあったのだと思います。でも実際には、ネットで目についた情報を斜め読みして、深く検証せずに購入しました。

半年後、改めてその会社の業績推移や財務指標を確認したとき、気づきました。買ったのはほぼ高値圏だったと。配当性向は基準に近い水準、PERは割高、業績成長にも陰りが見えていた——最初からしっかり調べれば見えていた数字でした。

調べていなかったのではなく、「調べた気になっていた」のが一番の問題でした。この銘柄は結局、マイナス20%ほどで損切りしています(私の場合・概算値)。

漫画 バビロン大富豪の教え

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バビロンの大富豪の教えを9年で検証した話(「調べてから動く」の本質)

💡 4つの失敗に共通するもの——「勢いで買った」の正体

失敗の根本原因を考え込んでいるイラスト

4つの失敗を並べてみると、同じ根っこが見えます。

「勢いで買った」

ただ、「勢い」の中身は4つで少しずつ違っていました。

  • 失敗① → 分析項目の欠落(利回りと財務は見たが、地域集中度を見ていなかった)
  • 失敗② → バイアスでの正当化(「AI成長×高配当」という都合の良いストーリーで自分を納得させた)
  • 失敗③ → 下落局面の判断ミス(不祥事を「相場の下げ」と同一視してナンピンした)
  • 失敗④ → 検証の省略(「調べた」と思い込んで実は調べていなかった)

どれも、自分のスクリーニング基準を通していれば弾かれていたはずの銘柄を、外部の空気や自分の願望で突破させてしまった結果です。

投資に限らない話だと思います。すぐに飛びつかず、一旦立ち止まって吟味する時間を自分に課すこと。この記事に書いた失敗のほとんどは、その時間があれば防げたものでした。

💬 失敗があったから、今の基準がある

減配・テーマ株・不祥事・高値掴み——全部やりました。そのたびに「なぜ買ったのか」を振り返り、7つの基準が少しずつ形になっていきました。

私が今使っているスクリーニング基準は、この4つの失敗を含めた9年分の経験から作った、あくまで私個人の運用ルールです。詳しくは高配当株の選び方、9年売らずに持ち続けられた7つの基準に書いています。40代から投資を始めることに不安がある方は40代のNISAは遅いのか?もあわせてどうぞ。

失敗談のFAQを複数の視点で考えるイラスト

❓ 投資の失敗談からよくある質問

Q. 投資でいちばん多い失敗は何ですか?

私自身の経験と、観測範囲のコミュニティでよく見る失敗は「勢いで買って、下がったら慌てて売る」です。買う前の検証が不足している状態で含み損を抱えると、売却タイミングの判断基準も持てません。結果、損失が膨らむ局面で投げてしまいます。

Q. ナンピン買いはしてはいけませんか?

一律に禁止するものではありません。私の場合、「相場全体の下げ」に対するナンピンは許容しますが、「会社固有の信頼毀損(不祥事・粉飾・重大な業績下方修正)に対するナンピンは禁止」と決めています。株価の下落原因を見極めるのが先です。

Q. テーマ株を見極めるにはどうすれば?

PER・PBR・配当性向が自分の基準の上限を超えていないか、そしてその株価を裏付ける業績が「期待」ではなく「実績」として出ているかを確認します。SNSやメディアで繰り返し目にするテーマほど、割高に買わされるリスクが高まります。

🎯 読者が今日できる1つのこと

この記事を読んで何かひとつ持ち帰るとすれば、「買いたくなった銘柄は、注文を出す前に24時間寝かせる」ことを勧めます。

買いたい熱が1日経っても冷めないなら、その銘柄は少なくとも「勢い」ではありません。私の4つの失敗は、どれも24時間待っていれば気づいたはずの欠陥でした。


このブログを書く資格があるのか、今でも自問しています。それでも、うまくいった話だけを並べることはしません。6,000万円の裏には、4つの恥と、数え切れない迷いがある。その両方を書くことが、49歳の私にできる唯一の誠実さだと思っています。

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


投資は自己責任です。本記事の内容は特定の投資を推奨するものではありません。過去の失敗事例は、同じ行動を取れば同じ結果になることを示すものではありません。