⚠️ 免責事項
本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。
正直に書きます。
このブログには、40歳から9年で6,000万円を築いてきた話を書いています。でも「うまくいった話だけ書く」のは不誠実だと思っています。実際には何度も失敗しています。今から書くのは、そのリアルな記録です。
今思えばどれも同じ失敗です。「しっかり調べずに、勢いで買ってしまった」——それに尽きます。
このブログを書く資格があるのかと、今でも思うことがあります。それでも、これを読んでくれている方の「反面教師」になるのであれば、書く意味があると思って公開します。
😔 失敗① 中国依存の製造業で、大幅減配を食らった
投資を始めて数年目のことです。
購入時、その製造業の銘柄には勢いがありました。業績は伸び、配当利回りも基準を満たしていました。財務指標もそれほど悪くなかったと記憶しています。
ただ、一つ確認を怠っていました。地域別の売上比率です。
その会社は中国市場への売上依存度が高く、中国経済が本格的に減速し始めると、業績が一気に落ちました。配当は大幅に削られ、株価も下落。私が決めていた「自己資本比率・配当性向・利回り」の保有基準を下回ったため、含み損を抱えたまま売却しました。
この失敗で学んだのは、**「利回りと財務指標だけ見ていても、地政学リスクや売上の地域集中度を見ていなければ意味がない」**ということです。日本企業でも中国・新興国依存が高いセクターは、景気変動の振れ幅が大きくなります。以来、個別銘柄を見るときは必ず「どの地域・顧客に売上が集中しているか」を確認するようにしています。
😔 失敗② AI銘柄で、株価下落と減配のダブルパンチを受けた
「AI関連は成長優先で無配が多い」というのは知っていました。それでも買いました。
配当利回りが約4%ある、AI関連銘柄を見つけたからです。「AI成長×高配当、両方取れる」と思いました。
その後どうなったか。AIブームがひと息ついた局面で、株価が大きく下落しました。それだけならまだしも、成長投資優先に方針を転換した会社は配当も削りました。株価の下落と減配、ダブルパンチです。
😖 このときの実感
「テーマ株」は株価に夢が乗っている分、割高になりやすい。そこに高配当まで付いてくると、「これは特別な銘柄だ」と錯覚しやすい。冷静に見れば、業績の裏付けがなかった。
高配当株の選び方に「テーマ株は買わない」と書いているのは、この失敗があるからです。流行に乗った銘柄は、割高な水準でPERやPBRが私の基準を大きく超えています。「テーマ×高配当」という組み合わせはとくに警戒が必要です。
😔 失敗③ 保険会社の不祥事で、ナンピンした後に心が折れた
これは、失敗の中でもとくに「やらかした」と思っているものです。
保険セクターの銘柄を保有していたとき、その会社で不祥事が発覚しました。株価は急落。利回りは数字の上ではまだ悪くありませんでしたが、信頼を失った会社の業績悪化は十分予想できました。
問題はここからです。株価が購入価格から10%下がったとき、私はナンピン買いをしました。「下がったのでコストを下げよう」という判断でした。
その後、不祥事の詳細が明らかになるにつれ、株価はさらに下落。ナンピンした分も含めて、含み損はどんどん膨らんでいきました。最終的に心が折れ、ナンピン分も含めて損切りしました。
😖 この失敗から学んだこと
不祥事は体質です。「株価が下がった=割安」ではありません。信頼の毀損は財務諸表に現れません。ナンピンは「相場の下げ」に対してやることであって、「会社の本質的な信頼が傷ついたとき」にやることではありませんでした。
高配当株の選び方に「不祥事企業は最初から候補表に載せない」と書いているのは、この経験があるからです。本来、ここで買い増しではなく撤退すべきでした。
😔 失敗④ エンタメ株を、ネットの話題だけで買った
「ネットで話題になっている銘柄」というだけで買ったことがあります。
正確に言うと、「ちゃんと調べよう」という気持ちはあったのだと思います。でも実際には、ネットで目についた情報を斜め読みして、深く検証せずに購入しました。
半年後、改めてその会社の業績推移や財務指標を確認したとき、気づきました。買ったのはほぼ高値圏だったと。配当性向は基準に近い水準、PERは割高、業績成長にも陰りが見えていた——最初からしっかり調べれば見えていた数字でした。
調べていなかったのではなく、**「調べた気になっていた」**のが一番の問題でした。
💡 4つの失敗に共通すること
4つの失敗を並べてみると、同じパターンが見えます。
「勢いで買っている」。
購入時の根拠が「業績の勢い」「テーマの注目度」「ネットの話題」「下落後の割安感」——いずれも、自分が定めた基準ではなく、外部の空気です。自分のスクリーニング基準を通していれば弾かれていたはずの銘柄を、雰囲気で突破させてしまいました。
投資に限らない話だと思います。すぐに飛びつかず、一旦立ち止まって吟味する時間を自分に課すこと。この記事に書いた失敗のほとんどは、その時間があれば防げたものでした。
💬 失敗があったから、今の基準がある
減配・テーマ株・不祥事・高値掴み——全部やりました。そのたびに「なぜ買ったのか」を振り返り、7つの基準が少しずつ形になっていきました。
私が今使っているスクリーニング基準は、この4つの失敗を含めた9年分の経験から作ったものです。詳しくは高配当株の選び方、9年売らずに持ち続けられた7つの基準に書いています。
このブログを書く資格があるのか、と思うことがあります。でも、うまくいった話だけを書いても誰かの役には立ちません。失敗を隠して「9年で6,000万円」だけ書くのは嘘になる。それだけは、ずっと思っています。
投資は自己責任です。本記事の内容は特定の投資を推奨するものではありません。過去の失敗事例は、同じ行動を取れば同じ結果になることを示すものではありません。