免責事項: 本記事は私個人の投資経験に基づく記録です。特定の金融商品への投資を勧誘するものではなく、投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の状況とリスク許容度に基づいて行ってください。
株式投資は何年で手応えが出るのか?私の答えは「5年目」でした
株式投資は何年で手応えが出るのか——私の答えは5年目でした。
40歳で投資を始め、最初の4年間はずっと「これで本当に増えているのか」という不安が続いていました。手応えがない4年間は、正直やめたくなる日もありました。月3万円の積立をコツコツ続けながら、実感が出ないまま時間だけが過ぎていく感覚。そして4年目にコロナ暴落が来て、含み損が350万円を超えるという最大の試練を経験しました。
その試練を乗り越えた5年目に、私は初めて「これは本物だ」と感じました。含み損がゼロになり、資産の増え方が変わり、配当が生活感覚のある金額になる——この3つが同時に起きたからです。
9年間で運用資産が6,000万円になった今も、5年目のあの感覚は鮮明に覚えています。なお、これはあくまで私の一例であり、時期・金額・相場環境によって異なる点はあらかじめご承知おきください。
この記事でわかること
- 5年目に感じた「手応え」の正体(3つの変化)
- 1〜4年目に何があったか
- コロナ底値が「転換点」になった理由
- インデックス積立は何年で手応えが出るのか(補足)
1〜4年目:手応えを感じられなかった時期
40歳で投資を始めたとき、最初の月次積立は月3万円でした。
証券口座を開いて、高配当株を少しずつ買い始めました。配当が入ると嬉しかったけれど、最初の年(2017年)の年間配当は約3万円。月に直すと2,500円。これが「投資の成果」かと思うと、正直なところ達成感は薄かった。
2年目・3年目と積立を続けながら、月の投資額も少しずつ増やしていきました。月3万円→月5万円→月7万円。配当も少しずつ増えて、3年目(42歳・2019年)には年間36万円(月換算で約3万円の配当)になりました。
年間36万円の配当は「それなりの金額」でしたが、「手応え」という感覚には届いていませんでした。なぜなら、評価額の増減が大きく、含み損が出ると「配当があっても総資産は減っている」ということが起きていたからです。
「増えているのか、減っているのか、よくわからない」——これが1〜3年目の正直な感覚でした。
4年目のコロナ暴落:4年目最大の試練
投資4年目の2020年春、コロナ暴落が来ました。
2020年2月まで、私の運用総額は約800万円でした。それが2020年4月には約400万円台まで下落。含み損は350万円を超えていました。
これが4年目最大の試練でした。正直なところ、毎日口座を開くのが怖かった。それでも私がやったことは「売らずに、200万円買い増した」ことでした。
手元の現金(約300万円)を使い、底値圏で高配当株を追加購入しました。「今が底だ」という確信があったわけではありません。「売るよりも、持ち続けたほうがいい」という私個人の判断でした。相場状況や個人の資金事情によって最適な行動は異なります。
結果として、2020年末の運用総額は約900万円まで回復しました。4年目に売らなかったこと、買い増したことが、翌年の「手応え」の土台になったと今は思っています。
5年目、3つのことが同時に変わった。
5年目(44歳・2021年)は、私にとって初めて「これは本物だ」と感じた年でした。その理由は、3つの変化が同時に起きたからです。
① 秋に「含み損ゼロ」になった
2021年の秋、保有株の含み損が初めてゼロになりました。
それまでは、配当が入っても「評価額でも相殺されている」という感覚がありました。含み損がある状態では、「本当に増えているのか」という不安が消えませんでした。
含み損がゼロになった瞬間、初めて「配当も評価益も、両方プラスになっている」状態を体感しました。それまでとは違う、落ち着いた安心感でした。
② 資産の増え方が変わった
4年目末(2020年末)の運用総額は約900万円。5年目末(2021年末)は約1,600万円でした。
1年間で約700万円の増加です。4年間かけて500万円から900万円に増やした分が、たった1年で超えた計算になります。
この「1年で700万円増えた」という感覚が、初めて「複利の効果が出始めた」という実感を与えてくれました。相場の回復という要因もありますが、元本が大きくなるほど同じ利回りでも絶対額が増える——その構造を数字で体感したのが5年目でした。
③ 配当が「生活感覚のある金額」になった
5年目の年間配当は約60万円(税引後)でした。月換算で約5万円です。
「月5万円の配当」は、私にとって初めて「生活感覚のある金額」になった数字でした。家賃の一部でも、食費の一部でも、「ちょっとした旅行1回分」でも——毎月それだけの金額が、働かずに入ってくる。
3万円・4万円のときとは違う実感がありました。「額」の問題というより、「自分の生活と接続した」感覚です。
なぜ5年目だったのか:複利の構造
5年目に「増え方が変わった」と感じたのは、偶然ではありません。資産形成の構造から考えると、説明ができます。
収入 − 支出 +(資産 × 利回り)= 資産の増加
※この式は家計の構造を把握するための概念式です。将来の運用成果を保証するものではありません。
この式の「資産 × 利回り」の部分が、5年目から効き始めました。
投資開始当初は元本が小さいため、利回り5%でも絶対額は少ない。ところが元本が900万円を超えたあたりから、「資産 × 利回り」の絶対額が「収入 − 支出」に匹敵するか、場合によっては超えてくる。
私が5年目に「増え方が変わった」と感じたのは、ちょうどこのターニングポイントを越えたタイミングでした。加えて、4年目のコロナで買い増した200万円が、5年目の相場回復で大きな含み益に変わっていたことも、手応えをより強く感じさせてくれた理由だと思っています。
→ 貯金と投資の割合:9年かけて出した現金15〜17%の理由
インデックス積立は何年で手応えが出るのか:47歳から始めた私の現状
この記事のテーマは「何年目に手応えを感じたか」ですが、私が本格的にインデックス積立を始めたのは47歳(2024年・新NISA元年)からです。
現時点(2026年・49歳)で積立2年目。インデックスはポートフォリオ全体の約2割を占めていますが、まだ「手応え」と呼べる段階には届いていないというのが正直なところです。
ただし、積立を始めた当初からかなりの含み益が出ています。高配当株が「配当で実感する」のとは違い、インデックスは「評価額が増えることで実感する」タイプの投資です。今後は含み益の主役がインデックスに移っていくだろうと感じています。
将来的には個別株(高配当株)とインデックスを同程度の比率にすることを目標にしていますが、その時点でインデックスの「手応え」がどう変わるかを今から楽しみにしています。インデックスの「5年目」がいつ来るか——それが次の節目だと思っています。
まとめ:手応えは「待つもの」ではなく「続けた結果として来るもの」
5年目に感じた手応えをまとめるとこうなります。
- 含み損がゼロになった:評価益と配当が両方プラスになって初めて「落ち着いた安心感」が生まれた
- 資産の増え方が変わった:900万→1,600万(1年で700万増)で複利の効果を実感した
- 配当が生活感覚のある金額になった:年60万円(月5万円)になって初めて「受け取っている」という感覚になった
この3つが同時に重なったのが5年目でした。
ただし、5年目の変化は4年目に「売らなかったこと・買い増したこと」なしには起きなかった、とも思っています。
「株式投資は何年で手応えが出るか」という問いに一律の答えはありません。投資金額・積立額・相場環境によって変わります。でも私の9年間を振り返ると、手応えは待てば来るものではなく、続けた結果として来るものでした。
「まだ実感がない」という方へ——4年間実感がなかった私でも、5年目に変化がありました。これはあくまで私の一例ですが、その体験をそのまま書きました。
→ 9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話
本記事で紹介した数値は筆者の個人的な状況に基づくものです。投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の状況・リスク許容度に合わせて行ってください。
