ご利用にあたって 本記事は、筆者個人の投資経験と調査内容を記録したものです。筆者は金融商品取引業者・投資助言業者ではなく、本記事は特定の金融商品・銘柄・証券会社の購入、売却、保有を推奨するものではありません。投資には元本割れ、減配、無配、為替変動、税制変更等のリスクがあります。投資判断は、ご自身の収入、資産状況、リスク許容度を踏まえて行ってください。

高配当株投資を9年続ける理由は、3つです。

  1. 給与とは別の収入軸が生む精神的安心感
  2. 株価より配当の方が1年後を読みやすく、計画が立てやすい
  3. 買ったら基本ほったらかし——拘束時間がほぼゼロ

リターン効率でも資産増加スピードでもなく、この3つが私が高配当株を9年間ガチホし続けている本当の理由です(個人の実感です)。

私は2017年に40歳で投資を始め、49歳の現在、年間配当(税引後)は約120万円——月換算で約10万円が、働かなくても口座に入ってきます(個人の実績です。同様の結果を保証するものではありません)。

この記事でわかること:

  • 高配当株投資を続けたくなる3つのメリット(体験ベース)
  • 正直なデメリット(銘柄選びの手間・減配リスク・インデックスとのリターン差)
  • 3万円から120万円に届いた9年間の配当推移

まず「40代から投資の全体像」が知りたい方は40代から投資は遅い?9年で500万円→6,000万円の実例と何から始めるかを公開をどうぞ。


高配当株投資とは——「受け取る」ための投資スタイル

高配当株投資を学ぶイラスト

高配当株投資とは、配当利回りの高い株式を購入し、配当収入(インカムゲイン)を積み重ねることを主な目的とした投資手法です。

株式投資には大きく2種類の利益があります。

  • キャピタルゲイン:株価が上がったときに売って得る利益
  • インカムゲイン:保有中に定期的に受け取る配当金

高配当株投資は後者のインカムゲインを主軸にします。株を売らずに持ち続け(ガチホ)、配当金を地道に積み重ねていくスタイルです。

インデックス投資(オルカン等への積立)と比べると、手間もリスク特性も異なります。私は両方を組み合わせており、高配当株が約80%・インデックスが約20%の比率です(私の結果であり、推奨する比率ではありません)。

📌 インデックスと高配当株の使い分けはオルカンか高配当株どっち?インデックス投資と9年比較した40代の答えに整理しています。


高配当株投資の3つのメリット(体験ベース)

理由1:会社に依存しない収入軸が生む「精神的安心感」

配当収入という安心感のイラスト

高配当株投資を続けている最大の理由は、リターン効率ではなく、精神的な安心感です。

毎月の給与は、会社が存在し、自分が働き続けることが前提です。病気・会社の業績悪化・リストラ——40代になると、給与という単一の収入源への依存が不安に感じられる局面が増えます。

高配当株の配当は、給与とは別の収入軸です。保有株から企業が直接支払うものであり、会社との関係に依存しません。

現在、私の口座には月約10万円の配当が入ってきます(年間120万円・税引後・個人の実績)。この「今月も入ってきた」という事実の積み重ねが、「収入の複線化」という感覚を少しずつ育ててくれました。

これは資産の数字が増えることとは、違う安心感です。評価額が増えても、売らない限り財布の中身は変わりません。でも配当は口座に「現金」として振り込まれます。この実感が、長期投資を続けるうえで私には欠かせないものでした。

💡 「いざとなれば配当がある」という感覚は、会社への向き合い方も少し変えてくれる気がしています。 生活費のすべてを賄えるわけではありませんが、収入の選択肢が少し広がっている感覚は、精神的なゆとりにつながっています(個人の感想です)。


理由2:株価より配当の方が1年後を読みやすい

配当計画の立てやすさのイラスト

1年後の株価は、誰にも読めません。 でも、1年後の配当金はある程度読みやすいです。

株価は毎日動きます。業績・金利・為替・地政学リスク・投資家心理——無数の要素が絡み合い、プロでも正確な予測は不可能です。

一方、配当金はどうか。企業が増配・減配・維持のどれを選ぶかは、決算ベースの業績と配当方針によって決まります。直近の配当実績・業績トレンド・配当性向を確認すれば、「来年もおおむね同程度は来るだろう」という見通しが立てやすくなります(業績悪化時は減配・無配のリスクがあります)。

私にとって、この「配当の見通しやすさ」は資産形成の計画を立てるうえで大きな助けになっています。

  • 来年の配当収入がおよそいくらになるか、今から概算できる
  • 「あと何年で月10万円の配当に届くか」という目標設定ができる
  • 積立額・銘柄追加のペースを逆算して計画できる

私の場合、2019年以降は毎年約12万円(月1万円)ずつ配当が積み上がるペースを維持してきました(個人の実績・計画です)。「月10万円の配当」という目標を10年後に設定していたのに、9年目の2026年に前倒しで到達できたのは、この予測精度に基づいた計画があったからだと感じています。

株価という「読めないもの」を資産形成の計画軸に置くのではなく、配当という「比較的読みやすいもの」を軸に置く——これが高配当株投資の実用的な強みです。


理由3:買ったら基本ほったらかし——拘束時間がほぼゼロ

ほったらかし投資のイラスト

高配当株のガチホ(長期保有)は、デイトレードとは全く異なります。

デイトレードは、チャートを見ながら瞬時の売買判断を繰り返します。仕事中もスマホが気になり、画面から離れられない。投資が「時間と精神力の消費」になります。

高配当株のガチホは逆です。購入を決めた銘柄を一旦買ってしまえば、基本的には持ち続けるだけです。

私の日常のルーティンは、おおよそこれだけです。

  • 月1〜2回:保有銘柄の決算・配当発表を確認
  • 年4回:配当入金を確認(3月・6月・9月・12月が中心)
  • 臨時:暴落や減配発表があれば内容を確認

チャートを1日中眺めたり、毎朝のニュースで売買判断をしたりする必要はありません。仕事・家族との時間・趣味——40代の日常に余計な負荷をかけない。この「自由度の高さ」は、9年間投資を続けられた大きな理由の一つです。

もちろん、銘柄を最初に選ぶ段階には時間と調査が必要です。でも「購入前の調査コスト」は一度きり。買ったあとの維持コストは非常に低い——この時間効率の良さが、忙しい40代に向いているという実感があります。


デメリットも正直に書く

リスクを説明するイラスト

メリットだけ書くのは不誠実なので、デメリットも正直に書きます。

デメリット1:銘柄選びに手間と知識が必要

インデックス投資は「オルカンを毎月積み立てる」だけで完結します。高配当株は違います。購入前に財務指標・配当利回り・業種分散・減配リスクを確認する作業が必要です。選び方を間違えると、減配・株価下落のダブルパンチを食らいます。私自身、9年間で4回の失敗を経験しています。

📌 失敗から学んだ選定基準は高配当株の選び方:9年間・96銘柄で固めた7つの基準に書いています。

デメリット2:減配・無配のリスクがある

配当は企業が業績に応じて支払うものです。業績が悪化すれば減配・無配になります。「配当は読みやすい」と書きましたが、これは健全な企業を選んだ場合の話です。選び方次第では、予測が外れることもあります。

デメリット3:総資産の成長効率はインデックスに劣る可能性がある

長期で見ると、トータルリターン(配当再投資込み)の効率はインデックス投資の方が優れている局面が多いと言われています。「9年間インデックスだけにしていたら、評価額はもっと増えていた可能性がある」と私自身も感じています(個人試算・保証ではありません)。高配当株を選ぶのは、効率よりも「配当という実感を得ながら続けること」を優先しているからです。


「月2,500円」から始まった話——9年間の配当推移

配当が積み上がっていくイラスト

実際の配当推移を公開します(年間・税引後・概算)。

▼ 配当の推移(年間・税引後)

年齢 年間配当(税引後)
2017年 40歳 約3万円
2018年 41歳 約8万円
2019年 42歳 約36万円
2022年 45歳 約72万円
2025年 48歳 約108万円
2026年(現在) 49歳 約120万円

※個人の実績です。同様の結果を保証するものではありません。 ※主要年のみ抜粋。2020年・2021年・2023年・2024年は省略。 ※2019年から高配当株の購入を本格化。

2017年の年3万円から、9年後に年120万円(月10万円)になりました。

正直に伝えておきたいのは、最初からすぐ大きな配当は来ないということです。2017年の年3万円は月換算で2,500円です。この時期に「本当に続ける意味があるのか」と感じる方もいるでしょう。

それでも私が続けられたのは、2019年に高配当株購入を本格化してからは毎年+12万円(月+1万円)のペースで積み上がり、「今年も増えた」という実感が毎年得られたからです。

配当収入の内訳と利回り推移の詳細は年間配当の内訳と9年間の利回り推移に書いています。

なお、元本(投資元金・資産全体の推移)については9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話で公開しています。


40代からの高配当株投資の始め方——最初に確認する3つのこと

投資開始前のチェックイラスト

9年やって「最初に確認しておけばよかった」と感じることを3つ書きます。

1. 生活防衛資金を先に確保する

投資に回していいのは、当面使う予定のないお金だけです。生活費3〜6ヶ月分の現金は、株式とは別に手元に置いておく。高配当株でも暴落時に評価額は大きく下がります。生活防衛資金がないと、暴落時に生活費のために株を売らざるを得なくなります。

📌 生活防衛資金の考え方は40代の生活防衛資金、何ヶ月分あればいいかに書いています。

2. 利回りだけで選ばない

高利回りは「それだけリスクが高い」サインのこともあります。利回りが高ければいいわけではなく、業績・財務健全性・配当性向も合わせて確認することが重要です。「利回り一点買い」は私の失敗の共通パターンでした。

3. まず少額・少銘柄から始める

いきなり多銘柄を買わず、数銘柄から始めて「自分がこの企業を信じて持ち続けられるか」を試してから増やす方が学びが深まります。高配当株は長く持つほど取得利回りが育ちます。1銘柄・1万円から始める選択肢もあります。


まとめ:高配当株投資を続ける理由

私が9年間高配当株をガチホし続ける理由は、3つです。

  • 精神的安心感:給与以外の収入軸ができる。「今月も配当が来た」という実感が長期投資の継続力になる
  • 予測精度の高さ:1年後の配当は株価より読みやすい。計画ベースの資産形成が可能になる
  • 拘束時間の少なさ:買ったら基本ほったらかし。40代の生活に余計な負荷をかけない

デメリット(銘柄選びの手間・減配リスク・インデックスとのリターン差)も正直に書きました。

「高配当株とインデックス、どちらを選ぶか」よりも、「自分が続けられる投資を選ぶ」ことの方が長期では大事だと感じています。配当の実感がモチベーションになるなら高配当株は向いているスタイルです。そうでなければ、インデックスだけで全く問題ありません。

まず1銘柄・1万円から。9年前の私もそこから始めました。

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


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