本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

🤔 「オルカンと高配当株、どっちが正解?」——この問いへの私の答え

オルカンか高配当株か迷う40代会社員のイラスト

結論から書きます。私は両方買っています。9年やった末の答えです。

ただし「なんとなく両方」ではありません。高配当株から始めてインデックスを加えた、それぞれに理由があります。その経緯を正直に書きます。

🏦 なぜ最初に高配当株を選んだか——旧NISA時代の話

高配当株を選んだ理由を説明するイラスト

私が投資を始めた2017年当時、NISAは「一般NISA」か「積立NISA」のどちらか一方しか選べませんでした。積立NISAの年間投資枠は40万円。今の新NISAとは全く違う環境でした。

その中で高配当株を選んだ理由はシンプルです。インデックス投資の複利・キャピタルゲインより、高配当株が生む「日々の暮らしを豊かにする現金収入(インカムゲイン)」の方が魅力的に見えたからです。

資産額が増えた数字を眺めるより、「今月○万円の配当が入った」という実感の方が、投資を続けるモチベーションになると直感していました。

🏦 高配当株を9年持ち続けた実体験

高配当株投資は2017年からです。現在96銘柄(2026年4月時点・税引き前)、年間配当は約110万円(配当+優待)になりました。

やってよかったこと

「配当が振り込まれた」という体験の積み重ねが、投資をやめずに続けてこられた力の源になりました。特に初期、資産額がまだ小さかった頃、「今月も配当が来た」という小さな実感が大きな動機になっていました。これがインカムゲインの一番の効果だと思っています。

また、銘柄を自分で選ぶ過程で企業研究の習慣がつき、「自分が選んだ会社を信じる」という軸ができました。コロナ暴落で最悪期は−50%近くまで評価額が落ちても売らずに持ち続けられたのは、この軸があったからです。

※ コロナ暴落の詳細は「コロナ暴落で−350万円。それでも売らなかった40代の全記録」に書いています。

一方で気づいたこと

銘柄選びを間違えると、減配・株価下落のダブルパンチを食らいます。私自身、9年間で4回の失敗を経験しています。高配当株は選び方がインデックスより格段に難しく、手間もかかります。

📌 高配当株のポイント(個人の所感)

✅ インカムゲイン(配当収入)という実感できる成果がある ✅ 暴落時に持ち続ける理由になる ⚠️ 銘柄選びに手間がかかる ⚠️ 減配・個別銘柄リスクがある

※ 銘柄選びの詳細は「高配当株、選び方を間違えると配当が消える。9年間売らずに済んだ7つの基準」にまとめています。

📊 新NISAでオルカン・S&P500の積み立てを加えた理由

私が本格的にインデックス積み立てを始めたのは2024年、新NISA開始のタイミングです。つみたて投資枠を使い、オルカンとS&P500を毎月自動積み立てしています。

なぜ今インデックスを加えたか

理由は「分散」です。時間の分散(ドルコスト平均法)、セクターの分散、国・地域の分散——これらをまとめて補う手段として、オルカンやS&P500のインデックスを加えることにしました。高配当株は国内中心で業種も偏りが出やすい。その弱点を補う意味でも、インデックスは自分には合っていると感じています。

やってよかったこと

「何も考えなくていい楽さ」は本当でした。毎月決まった日に自動で積み立てられ、手数料も圧倒的に安い。長期で複利を積み上げる仕組みとしては、自分には合っていると感じています。

一方で気づいたこと

インデックスにはインカムゲイン(配当収入)がほぼありません。日々の生活の中に「投資している実感」が生まれにくい。それだけで9年続けられたかというと、私には難しかったかもしれません。

📌 インデックス投資のポイント(個人の所感)

✅ 手間ゼロ・手数料最小・長期複利に向く ✅ 地域・セクター分散が一括でできる ⚠️ インカムゲイン(配当収入)がない ⚠️ 暴落時に「持ち続ける理由」を作りにくい ⚠️ 為替リスクあり

💡 新NISAでオルカンと高配当株を両方使う理由

両方使う理由がわかったイラスト

私の場合、目的が違うので両方使っています。

インデックス(オルカン・S&P500) 高配当株
主な目的 長期成長・分散 インカムゲイン(配当収入)
向いている人 手間をかけたくない 投資を体感したい
新NISAでの活用 つみたて投資枠中心 成長投資枠中心 ※
リスク 市場全体の下落・為替変動 個別銘柄リスク・減配

※ 成長投資枠はインデックスと高配当株を組み合わせることもあります。詳細は「新NISA成長投資枠の使い方」を参照。

新NISAは生涯1,800万円まで非課税(うち成長投資枠1,200万円)。旧NISA時代と比べれば、両方を無理なく使える環境が整いました。

「老後のための資産成長と分散」はインデックスに、「今の生活に実感をもたらす配当収入」は高配当株で作る——これが私の中で腑に落ちた使い分けです。

正直に言います

当時からインデックス投資を中心にしていれば、総資産額はもっと増えていたかもしれません。

でも後悔はしていません。自分が選んだ銘柄のほとんどが、困難を乗り越えながら成長し続けて、資産価値の増加と増配をしてくれているからです。

🕐 40代の正解は20代と違う

自分なりの投資スタイルを見つけたイラスト

時間が30年以上ある人なら、シンプルなインデックス積み立て一本も合理的な選択だと思います。

40代は少し事情が違います。老後まで残り20年程度。資産を積み上げながら、「今の生活も少し豊かにしたい」という現実があります。配当収入は今この瞬間に入ってくる現金です。「配当が月○万円になった」という体験は、投資を20年続けるための実感と動機になります。

9年間投資を続けてこられた理由の一つは、「高配当株からの配当収入という実感」でした。もしインデックス一本だったら、コロナ暴落の局面で続けられたかどうか、正直わかりません。

ただ、投資戦略は人それぞれです。「高配当株だけ」も「インデックスだけ」も、それぞれに筋の通った選択があります。

私のスタンス(2026年4月時点)

長期成長と分散(時間・セクター・国地域)のためにインデックスを、配当収入という実感のために高配当株を。目的を分けて両方使うのが今の私の形です。

❓ よくある質問

Q. インデックスだけではダメですか?

ダメではありません。手間をかけたくない方にはインデックス一本の積み立てが合理的な選択だと思います。ただ私個人は「配当収入という実感」がなければ長期投資を続けられなかったと感じています。

Q. 高配当株だけではダメですか?

こちらもダメではありませんが、銘柄選定・管理に手間がかかり、地域・セクター分散が取りにくい面があります。また、成長性よりも配当を重視する性質上、資産成長の速度はインデックスより遅くなる可能性があります。私は両方を組み合わせることで互いの弱点を補っています。

Q. 40代から始めるならどちらを先に?

私個人の仮定の話として——もう一度ゼロから始めるなら、まず新NISAのつみたて投資枠でインデックスの自動積み立てを設定します。毎月自動で積み立てられるので手間がかかりません。その後、銘柄の選び方を少し学んでから高配当株を成長投資枠で加えていく流れが、無理なく続けられると思っています。ただしこれは私の性格と状況による話です。


今は新NISAになり、資産形成のインフラが整いました。動画・SNS・書籍など、投資に関する情報も以前より格段に増えています。

投資は目的ではなく手段です。自分なりの生き方を実現するための目標を立てて、まずは証券口座を開設し、実践しながら学んでいく——それが一番の近道だと私は思っています。

40代からNISAを始めることへの不安がある方は「40代からNISAは遅い? 40歳から9年で6,000万円にした私の答え」もあわせてどうぞ。


投資は自己責任です。本記事の内容は特定の銘柄・商品・配分を推奨するものではありません。