⚠️ 免責事項

本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。過去の投資結果は将来の成果を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。

配当金が入ったとき、私の答えは「全額は再投資しない」です。

生活費に充てる分をよけて、残りを7つの基準を通せる銘柄に再投資する。買えるものがなければ無理に買わず現金で寝かせる——この3択を毎回、判断して振り分けています。

40歳から投資を始めて9年、49歳の今、年間配当は約120万円(税引後・株主優待約10万円含む)になりました。高配当株を中心に96銘柄(国内株・J-REIT 91銘柄+米国ETF 5銘柄)を保有し、SBI証券のNISA口座と特定口座で受け取っています。配当の使い道に迷った時期もありましたが、今は入金のたびに同じ手順で処理しています。

この記事では、その手順と判断軸を、私の実体験として具体的に書きます。「高配当株の配当金をどうするか」を考えている40代の方が、自分なりのルールを作る材料にしてもらえればと思います。

配当金を再投資して育てるイラスト

この記事でわかること

  • 配当金が入ったら最初にやること(私の3ステップの振り分け手順)
  • 再投資する銘柄をどう選んでいるか(買い増しと新規の判断軸)
  • 「買わない月」を作っている理由と、再投資をやめる判断基準

(40歳から投資を始める不安と判断軸は40歳から投資は遅い?9年続けてわかった現実と始め方にまとめています)

配当金が入ったらまず「3つに振り分ける」

配当金が入ったら、私はまず「生活費補填・再投資・現金待機」の3つに振り分けるところから始めます。全額を機械的に再投資するわけではありません。

理由は、配当金を「もう一つの収入」として扱っているからです。私はまだ会社員として給与所得があるので、配当だけで生活しているわけではありません(FIREはしていません)。ただ、配当を生活の一部に組み込むことで、給与への依存を少しずつ減らしていく感覚を大事にしています。だからこそ、全額を投資に回すのではなく、まず使う分と回す分を分けます。

具体的には、私の場合こう振り分けています。

  1. 生活費補填:固定費や日々の出費の一部に充てる分をよける
  2. 再投資:7つの基準を通せる銘柄の買い増し・新規購入に回す
  3. 現金待機:買いたい銘柄がない月は、無理に買わず現金で寝かせる

比率は固定していません。相場が高いと感じる時期は現金待機を厚くし、急落で割安な銘柄が増えた時期は再投資を厚くします。年間配当の内訳や利回りの育ち方は配当110万円+優待10万円で年間120万円(税引後)に育てた記録に詳しく書きました。

配当金が入ったら、まず「全部使う」でも「全部投資」でもなく、3つに振り分ける——これが私の出発点です。

再投資する銘柄は「7つの基準」を通したものだけ

再投資に回すと決めた分は、9年かけて固めた7つの基準を通せる銘柄にだけ使います。配当が入ったからといって、基準を緩めて買うことはしません。

理由は、配当の再投資で一番やりがちな失敗が「手元に現金があるから、とりあえず利回りの高い銘柄を買ってしまう」ことだからです。利回りだけで選ぶと、減配や無配転落で配当そのものが消えるリスクが上がります。入金のたびにこれをやると、ポートフォリオが少しずつ崩れていきます。

私が使っているやり方は、利回り3.7%以上を入口に、PER15倍程度・PBR1倍程度・ROE8%以上・自己資本比率50%以上・配当性向50%以内、そして累進配当方針かどうかを見るというものです(あくまで私個人の基準です)。再投資のときは、新規の銘柄を探すよりすでに基準を通って保有している銘柄を買い増すことのほうが多くなります。一度信頼できると判断した会社を、配当で少しずつ積み増していくイメージです。

再投資する銘柄を基準で見極めるイラスト

7つの基準の詳細は高配当株7つの選定基準に、その結果できあがったポートフォリオの全体像は9年・配当120万円に育った高配当株ポートフォリオにまとめています。

再投資は「現金を使い切る作業」ではなく「基準を通した銘柄を増やす作業」——ここを取り違えないようにしています。

配当金を再投資しない月をあえて作っている理由

配当金が入っても、買いたい銘柄がなければ買わずに現金で寝かせる月を、私はあえて作っています。再投資は毎月必ず実行するものだとは考えていません。

理由は、無理に買うことのほうが長期的には損をしやすいと、9年やって感じているからです。基準を通せる銘柄が割安な水準にないとき、「配当が入ったから」という理由だけで割高な銘柄に手を出すと、購入時の利回りが下がり、値下がりリスクも背負うことになります。それなら現金のまま待ったほうが、次の急落局面で動ける余力になります。

例えば、相場全体が高く感じる時期は、再投資せずに現金比率を上げておきます。実際、新NISAに移行してからは(2024年以降)、急落時に備えて特定口座での追加購入を年0〜30万円程度に抑え、現金を温存しています。以前のコロナ暴落(2020年)では、積み上げていた現金が「売らずに買い増す」原資になりました。当時の判断はコロナ暴落で−350万円、それでも売らなかった記録に書いています。

再投資と現金待機のバランスを取るイラスト

配当金が入っても焦って使わない——「待つ」ことも再投資の判断のうちだと考えています。

いつまで再投資を続ける?——「取り崩さなくても暮らせる土台」が私のゴール

最後に、再投資を「いつまで・何のために」続けるのかという判断軸を書いておきます。私の場合、配当の再投資は「将来取り崩さなくても暮らせる土台」を作るために続けています。

理由は、リタイア後に高配当株そのものを売るのではなく、配当だけを生活費に充てる設計にしたいからです。元本(株式)を取り崩さずに配当という果実だけで暮らせれば、資産が目減りしにくいと考えています。そのために、現役のうちは配当をできるだけ再投資に回し、配当の総額を育てておきたいと考えています。

私は配当を年+12万円(月+1万円)ずつ積み上げるイメージで運用してきました。意図的にこのペースを意識しています。現在の年間120万円(税引後)を、増配と再投資でさらに育てていくのが当面の目標です。高配当株は売らずに守り、インデックス部分は将来50:50に近づけていく——この移行の考え方は9年間の全資産推移とあわせて整理しています。

再投資の出口戦略を描くイラスト

再投資は「今の生活を切り詰める我慢」ではなく「将来の自分への仕送り」——そう考えると、入金のたびの判断が少し楽しみになります。

配当金の再投資についてよくある質問

Q. 配当金は機械的に全額再投資したほうがいいですか?

私はしていません。生活費補填・再投資・現金待機の3つに振り分け、買える銘柄がない月は現金で寝かせています。機械的な全額再投資が悪いわけではありませんが、私の場合は「基準を通せる銘柄を割安に買えるか」を毎回確認したうえで判断しています。

Q. 再投資は新規銘柄と買い増し、どちらが多いですか?

買い増しのほうが多いです。すでに7つの基準を通して保有している銘柄を、配当で少しずつ積み増すことが中心になります。新規はセクター分散の都合などで「持っていない領域を補いたい」ときに検討します。

Q. NISAと特定口座、どちらで再投資していますか?

私はSBI証券のNISA口座を優先しています。NISA口座で株式数比例配分方式に設定していれば配当が非課税になるためです。NISAの年間枠を超えた分や急落時の追加購入は特定口座を使いますが、特定口座の配当には20.315%の税金がかかる点は意識しています。

Q. 再投資をやめる・減らす判断はありますか?

あります。相場全体が割高に感じる時期は再投資を減らして現金比率を上げます。また、保有銘柄が7つの基準から外れた・減配の予兆が出た場合は、その銘柄への買い増しは止めます。

正直に書くと、「意識して再投資している」わけではない

ここまで「振り分け方」「基準」「買わない月」と手順を書いてきましたが、正直に言うと、「配当金を再投資しよう」と意識的に決めているわけではありません。

配当は、今を幸せにするための原資だと思っています。ただ、今の生活に満足していて、無理に浪費する必要性を感じない。その結果として、配当が再投資に回っています。

雪だるまが少しずつ大きくなっているとしたら、意識してそうしたわけではなく——そう言った方が正確です。

ひとつ伝えておきたいのは、このブログの読者の方は年齢も環境も違うということです。私の「結果的に再投資になっている」という体験は、私の生活状況と満足度があってのことです。配当の使い道を考える前に、まず「自分の資産形成の目的と目標額」を設計しておくと、おのずと答えが出てくると思います。配当を今の生活に使うことは、何も間違っていません。


まとめ——配当金が入ったら「振り分けて、基準で選び、待つ」

配当金が入ったら何をするか。9年やってきた私の手順を、最後に整理します。

  • 振り分ける:生活費補填・再投資・現金待機の3つに分ける(全額再投資はしない)
  • 基準で選ぶ:再投資は7つの基準を通せる銘柄だけ。新規より買い増しが中心
  • 待つ:買える銘柄がない月は現金で寝かせ、急落時の原資にする

この手順のいいところは、配当が入るたびに迷わなくなることです。私は40歳から9年かけて、年間配当を120万円(税引後)まで育ててきました。派手な売買ではなく、入金のたびに同じ判断を繰り返してきた結果です。

配当金の使い道に正解はありませんが、「振り分けて、基準で選び、待つ」という枠組みを持っておくと、再投資が続けやすくなります。まずは次に配当が入ったとき、全額を使い切る前に3つに振り分けてみるところから始めてみてください。高配当株のポートフォリオ全体をどう組んでいるかは9年・配当120万円に育った高配当株ポートフォリオもあわせてどうぞ。

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投資は自己責任です。本記事の内容は特定の投資を推奨するものではありません。過去の運用結果は将来の成果を保証するものではなく、再現性についても保証するものではありません。