高配当株ポートフォリオ96銘柄の中身!業種分散と利回り帯を実数公開

⚠️ 免責事項

本記事は私個人の投資経験の記録です。特定の金融商品への投資を勧誘・助言するものではありません。過去の投資結果は将来の成果を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。

ポートフォリオデータを整理しているイラスト

96銘柄、最大セクター10.5%、1銘柄4.4%まで。これが、年間配当110万円に到達した私の高配当株ポートフォリオの中身です。

40歳から投資を始めて9年。気づけば高配当株は96銘柄まで増えていました。一般的に高配当株ポートフォリオは「50〜80銘柄が適正」と言われることが多く、自分はその基準を超えています。それでも、9年、配当という現金で答えてくれた銘柄たち。減らす理由が、見つからなかった。

この記事では、銘柄名は出さない代わりに、業種別比率・利回り帯・集中度を数字ですべて公開します。銘柄名より、構造を見る——その視点が、自分のポートフォリオでも使える再現性のある示唆になるはずです。この記事の通奏低音はロジック半分・感情半分。数字で構造を見せたあと、なぜ続けるかという話に着地します。

📊 この記事の数字サマリー

項目 数値
高配当株の銘柄数 96銘柄(国内株・Jリート91+米国ETF5)
全資産における高配当株の比率 約80%(残り20%はインデックス投資)
インデックスの中身 オルカン・S&P500連動型(NISA積立枠+成長投資枠+iDeCo)
業種別の最大比率 10.5%(卸売・商社系)
利回り帯の中心 4〜6%(全体の51%)
取得簿価ベース平均利回り 約5.85% ※1
1銘柄の最大比率 4.4%
上位5銘柄の合計比率 約16%
コロナ時の銘柄数(推定) 30〜40銘柄

※1:91銘柄(国内株・Jリート)の単純平均5.85%。米国ETF5銘柄を含む全体加重平均では約6.0%(年間配当110万円の内訳と整合)。2026年4月時点・筆者の運用記録上の概算値で、現在の株価ベース利回りとは異なります。

(年間配当110万円の内訳は年間配当110万円の内訳へ)

🧱 全体構造——高配当株80%・インデックス20%

ポートフォリオ全体構造を説明するイラスト

最初に、現預金以外の金融資産全体での配分を書きます。

区分 比率 中身
高配当株 約80% 個別株(国内・米国)+Jリート(96銘柄)
インデックス 約20% オルカン・S&P500連動型インデックス(NISA積立投資枠+成長投資枠+iDeCo)

インデックス側はオルカン(全世界株式)と S&P500 連動型を中心に、新NISA(積立投資枠+成長投資枠)とiDeCoで積み立てています。インデックス商品の選び方は40代の新NISA成長投資枠の使い方に書いた通りで、本記事では比率の事実だけ。

💡 今後はインデックス比率を増やす方針

地域分散を意識して、これからはインデックス側を増やしていく予定です。日本株中心の高配当株だけだと地域リスクが偏るため、オルカン・S&P500で世界・米国の成長を取り込みつつ、配当の現金は引き続き受け取る——という設計です。

🌱 銘柄数の推移——コロナ時30〜40銘柄から9年で96銘柄へ

私のメインは高配当株。9年間でコロナ当時の30〜40銘柄から、いまの96銘柄まで増やしました。

時期 銘柄数(推定含む) 出来事
2017年(投資開始) 数銘柄〜10銘柄程度 500万円スタート、銘柄を選んで買い増し
2020年コロナショック 30〜40銘柄(推定) −350万円超の含み損。商社・銀行など景気敏感株の比率が高く、下落幅が大きかった
2026年4月時点 96銘柄 業種を分散させながら買い増しを継続

💡 「7基準で10銘柄に絞る」と「総保有96銘柄」が両立する理由

7つの基準でスクリーニングすると、毎回の候補は10銘柄前後まで絞り込まれます。そこから数銘柄を選んで買い増す——を9年繰り返した結果が、いまの96銘柄です。「一度に96銘柄を買い揃えた」のではなく、「9年で少しずつ積み上げた」が実態です。

コロナショックで耐えた話で書いた「景気敏感株の割合が高くて下げが大きかった」という反省は、当時の銘柄数が30〜40程度だったから——という背景もあります。少数だと、どうしても業種が偏る

それからの数年で「下落幅を抑えられる可能性のある構造」を意識して、業種を散らしながら銘柄数を増やしてきました(次の暴落で同じように耐えられる保証はありません)。

📌 コロナ時の銘柄数について

30〜40銘柄は当時の管理表が残っていないため推定です。覚えている主要銘柄を数えるとそのレンジに収まる、という感覚値で書いています。

🏭 業種別の比率——最大セクターでも10.5%、10%以下に分散

ここが今のポートフォリオでいちばん変わったところです。

業種別ポートフォリオ比率のドーナツグラフ。卸売10.5%を最大に9セクターへ分散。
業種別比率(2026年4月時点・銘柄数ベース・概算値)

最大セクターの卸売(商社系)でも全体の10.5%。1業種が10%前後に収まっているのが、いまの構造です。

参考までに、コロナショック当時(30〜40銘柄)は商社+銀行だけで全体の30%超を占めていた感覚値です(管理表は残っておらず推定)。今の10%前後という分散度は、9年かけて意識的に作ってきたものです。

これは7つの基準の④「セクター分散——景気敏感株とディフェンシブ株のバランス」の実数版です。何を持っているかより、業種が偏っていないかのほうが、ポートフォリオ管理としては大事だと考えています。

💡 景気敏感とディフェンシブのバランス

卸売・銀行・電気機器など景気敏感寄りで合計約25%。保険・小売・情報通信・食品・医薬品・Jリートなどディフェンシブ寄り中心で残り。完全に半々というよりは、ディフェンシブ寄りの構成です(業種分類は厳密な定義ではなく、私の分類による概算)。

📐 利回り帯の分布——4〜6%が中心、過度な高利回り追いをしない

利回り帯(取得簿価ベース)でも、ポートフォリオを分けて見てみました。

利回り帯別銘柄分布のドーナツグラフ。4〜6%帯が51%で中心。8%超14%は増配・株式分割の結果。
利回り帯別分布(取得簿価ベース・国内株+Jリート91銘柄・概算値)

📌 表の見方の前提

購入時の利回りは全銘柄が3〜4%台中心です。「8%超」が並ぶのは9年保有して育った結果であり、7つの基準の入口(購入時利回り3.7%以上)は変えていません。

中心は4〜6%帯(合計51%)。取得簿価ベースの平均は約5.85%です。

8%超の銘柄が14%を占めていますが、これは買ったときから8%だったわけではなく、増配と株式分割で取得簿価ベースが上がった結果です(仕組みは年間配当110万円の内訳)。

⚠️ 「高利回りは罠」と言われる理由

株価が下がって利回りが見かけ上高くなっている銘柄は、減配リスクも高いことが多い。私は購入時の利回りを3〜4%台に置いて、入口を慎重にしています。「8%超」が結果として並ぶのは、9年持って育った銘柄群だからです。

🎯 集中度——最大1銘柄4.4%、上位5銘柄でも約16%

リスク管理の観点で、集中度も数字で見ています。

指標 数値
1銘柄の平均比率 約1.1%
1銘柄の最大比率 4.4%
上位5銘柄の合計比率 約16%
上位10銘柄の合計比率 約27%

1銘柄でポートフォリオ全体を大きく動かさない——というのが基本ルールです。買い増しは長く時間をかけて、特定銘柄が膨らみすぎたら新規買い増しは止める、というシンプルな運用にしています。

💭 高配当株ポートフォリオは何銘柄が適正か——50〜80銘柄論と私が96銘柄を選ぶ理由

銘柄数の妥当性を考えるイラスト

正直に書きます。一般論より少し多めです

書籍やネット記事では、高配当株ポートフォリオは「50〜80銘柄が適正」と言われることが多い。これは管理のしやすさ・分散の効率・購入コストのバランスから来る数字で、合理的な範囲だと思います。

それでも自分が96銘柄なのは、ロジック半分・感情半分です。

ロジックの理由

  • 業種ごとに複数銘柄を持って分散度を上げたい
  • セクターによっては内訳(例:銀行ならメガバンク・地銀・ネット銀行)でも分けたい
  • Jリートはサブセクター(事業所・物流・複合・ヘルスケアなど)でさらに細かく分散

感情の理由

  • 9年間、暴落のたびに「配当が振り込まれる」という事実が自分を支えてくれた
  • 高配当株を選ぶこと自体が、自分の投資スタイルとして好きになった
  • 増配・株式分割の通知が届くたび、続けてきてよかったと感じる

合理だけで詰めれば60銘柄でも回るかもしれない——それでも、感謝という気持ちも大切にしたい。それが49歳の私の正直な答えです。

ただし、この「感謝」は売却タイミングを遅らせる毒にもなりうる、ということも自覚しています。だからこそ集中度の上限(1銘柄4.4%まで)を設けて、特定銘柄に肩入れしすぎない歯止めをかけている——感情の理由は持っていても、ポートフォリオ管理は数字で締める、というのが私のバランスの取り方です。

🔮 これからの方針——高配当株は感謝として、インデックスは分散として

今後のポートフォリオ方針を構想するイラスト
  • 高配当株:96銘柄を引き続き保有。買い増しは7つの基準を通せる候補に限る。チャンス(押し目・新規上場銘柄等)があればセクターバランスを見ながら追加
  • インデックス:今後の積み立て比率を上げる。地域分散・成長性の取り込みを狙う
  • 方針の二本柱:配当という現金フロー+世界・米国の成長取り込み

リタイア後は配当を生活費に充て、インデックスは取り崩しながら——という構成を、いまから少しずつ作っています。詳しい配分の考え方は40代の新NISA成長投資枠の使い方へ。

ポートフォリオのよくある質問を考えるイラスト

❓ 高配当株ポートフォリオの構成についてよくある質問

Q. 96銘柄も管理できるんですか?

スプレッドシートソフト(私はNumbers)で、業種・利回り・取得額・配当実績を一元管理しています。月1回の見直しで十分回せています。新規買い増しは基準を通せる銘柄に限るので、銘柄選びに時間がかかるのは新規調査のときだけです。

Q. 「適正銘柄数」を超えるとリスクは増えませんか?

一般論としては集中リスクは下がるとされる一方、「分散しすぎてインデックスとのリターン差が縮小する」という指摘もあります。私はそれでも個別の高配当株が好きなので、この水準で続けています。

Q. 銘柄数を絞るとしたらどこから減らしますか?

業種が重複している銘柄、利回りが3%未満まで下がっている銘柄、株主構成や事業環境の変化で減配リスクが上がった銘柄——から見直します。ただ、数を減らすこと自体を目的にはしていません。

Q. インデックス側は何を選んでいますか?

オルカン(全世界株式)とS&P500連動型インデックスです。商品名・運用会社名は記載しません(個別の推奨につながるため)。コストを抑えて広く分散する目的で選んでいます(個別商品の推奨ではありません)。

Q. 業種分類は何を基準にしていますか?

東証の33業種分類をベースに、自分が見やすいよう一部を統合・別建てしています(例:Jリートは独立、内訳でサブセクターを管理)。厳密な業種分類とは多少ズレるため、本記事の比率は「私の管理上の分類」での概算とご理解ください。

🎯 読者が今日できる1つのこと

この記事を読んで何か1つ持ち帰るとすれば、銘柄名より構造を見るという視点です。

「どの銘柄を持っているか」は他人の話ですが、「業種が偏っていないか」「利回りがバランスしているか」「1銘柄に依存していないか」は、自分のポートフォリオでも確認できる指標です。

40代から始める高配当投資は、銘柄選びより構造管理が9年で効いてきます。具体的な選び方は7つの基準、9年でやらかした失敗は失敗4つの記録、運用結果は年間配当110万円の内訳、暴落時の振る舞いはコロナで耐えた話、40代から始める分散思想は40代のNISAは遅いのか?、インデックスとの組み合わせは40代の新NISA成長投資枠の使い方へ。


500万円から始めて、9年で運用資産6,000万円・年間配当110万円・96銘柄。派手な銘柄選びでも、絶妙な売買でもなく、業種分散と集中度管理を地道に続けた結果の数字です。

高配当株は感謝で続ける。インデックスは未来のために増やす。49歳、両手で投資している感覚です。


本記事は筆者個人の運用記録であり、特定の銘柄・業種・投資手法を推奨・勧誘するものではありません。記載の数値(利回り・配当額・銘柄数・業種比率等)は2026年4月時点の筆者管理表に基づく概算で、コロナ時の銘柄数は推定値です。市況・銘柄選定・購入時期により結果は大きく異なり、過去の運用結果は将来の成果を保証しません。感情的判断は投資判断の根拠にはなりません。投資判断はご自身の責任で、必要に応じて登録のある専門家にご相談ください。