⚠️ 免責事項

本記事は個人の投資経験に基づく情報提供です。特定の金融商品への投資を勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

新NISAで最初に買うなら、答えは1本でいい。

つみたて投資枠でeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)かeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のどちらか1本を積立設定すること——これが私の9年の経験で合っていた選択です。最終的な商品選択はご自身でご判断ください。

9年前、40歳で投資を始めた私が最初に買ったのは高配当株でした。インデックスファンドの仕組みも、NISAの使い方もよくわかっていませんでした。今、同じ立場の40代に「最初の1本は何か」と聞かれたら——この記事にまとめます。

この記事でわかること

  • つみたて投資枠・成長投資枠、最初にどちらから使うか
  • オルカンかS&P500か、迷いを断ち切る考え方
  • 高配当株を追加するタイミング
  • インデックスファンドを選ぶ2つの基準

口座をまだ開いていない方は、先に40代の証券口座の開き方をどうぞ。投資全体の30日スタートガイドはこちらの記事が参考になります。


最初はつみたて投資枠から使う

新NISAで最初に何を買うか考える

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つがあります。

年間上限 対象商品
つみたて投資枠 120万円 国の基準を満たした低コストファンドのみ
成長投資枠 240万円 株・ETF・投資信託など幅広い商品
合計 360万円 生涯非課税枠1,800万円

40代から始めるなら、まずつみたて投資枠から使うことが私の考えです。

理由は2つあります。

1つ目は、選べる商品が絞られていること。つみたて投資枠の対象ファンドは、金融庁の基準をクリアしたものだけです。手数料が高い商品や短期投資向けの商品は対象外。「何を選べばいいかわからない」という状態でも、選択肢の質が担保されています。

2つ目は、自動積立の仕組みが作れること。毎月決まった日に決まった金額が自動で購入される設定にしておけば、後は放置できます。「いつ買うか」「相場を見るか」という判断を、仕組みで省略できる。これが長続きの秘訣です。

→ NISAの成長投資枠の使い方は新NISA成長投資枠の40代向け配分術で詳しく解説しています。


つみたて投資枠:オルカンかS&P500か

オルカンかS&P500か迷ったら

「つみたて投資枠で何を買うか」への私の答えは、オルカンかS&P500のどちらか1本です。

私が現在積み立てているのは以下の通りです。

  • NISAのつみたて投資枠:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • iDeCo:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

オルカンとS&P500の違い

オルカン(全世界株式) S&P500(米国株式)
投資先 世界約50ヵ国の株式 米国大型株500社
米国比率 約60〜65% 100%
特徴 世界分散・米国以外も取り込む 米国集中・過去の成績が話題になることが多い

※過去の成績は将来の成績を保証するものではありません。

どちらが将来的に優れているかは、今の時点ではわかりません。どちらも長期保有に向いており、信託報酬も低水準です。

私がNISAでオルカンを選んだ理由は「iDeCoで米国に集中しているから」です。ポートフォリオ全体で見たときに、NISAは少し分散させておく方が自分の性格に合っていると判断しました。

ただ、正直に言います。どちらを選ぶかより、決めて続けることの方が重要です。

迷いすぎて始めるのが遅れる——これが、最もコストの高い判断だと私は感じています。

オルカンとS&P500どっち?iDeCoとNISAで使い分けた40代の9年の答え

おすすめしない選び方

  • 過去の成績(利回り)だけで選ぶ:過去の成績は将来を保証しません
  • SNSや職場の話を聞いて選ぶ:その人の状況と自分の状況は異なります
  • 毎年乗り換える:コストと機会損失が増えます

1本決めたら、数年は変えない。これが積立投資の基本です。


40代が最初に高配当株を買った話|9年前の選択と今の答え

2017年、40歳で投資を始めた私が最初に買ったのは高配当株でした。

当時、新NISAはありませんでした。旧NISAの年間120万円枠で高配当株を買い始め、配当金が銀行口座に振り込まれる体験を積みながら投資を続けました。

今振り返ると、この選択は間違いではなかったと思っています。9年で年間配当は約120万円(税引後・2026年5月時点。私個人の運用実績であり再現を保証するものではありません)になりました。

ただ、これは私の性格と当時の制度環境が合っていた面もあります。

今の新NISAで40代が始めるなら、順番は変わります。

つみたて投資枠という「自動積立の仕組み」が最初から使える。旧NISAにはなかったこの枠を先に活用する方が、長続きしやすい。まずインデックスの積立設定を作り、投資に慣れてから成長投資枠で高配当株を追加していく順番です。

→ インデックスと高配当株の比較は9年間比較した40代の答えにまとめています。


成長投資枠:高配当株はいつから追加するか

私の現在の新NISAの使い方はこうなっています。

  • つみたて投資枠(年120万円):オルカンを毎月積立
  • 成長投資枠(年240万円):オルカン定期購入+日本の高配当株

成長投資枠を使い始めるタイミングは、つみたて投資枠の上限(月10万円)を毎月入金できる力が整ってからが私の考えです。

つみたて投資枠の年間上限は120万円、月換算で10万円です。まずこの金額を無理なく投資に回せるよう、稼ぐ力・貯める力を伸ばすことが先です。それ以上の入金力が確保できたとき、初めて成長投資枠が活きてきます。

最初から両方やろうとすると、銘柄選びに時間を取られて積立の仕組みが後回しになりやすい。つみたて投資枠を満額使い切れる状態を作ることを、まず目標にしてください。

高配当株の選び方については別の記事にまとめています。

高配当株の選び方を間違えると配当が消える。9年・96銘柄で残った7つの基準


インデックスファンドを選ぶ2つの基準

インデックスファンドを選ぶ2つの基準

つみたて投資枠で選ぶのは投資信託(インデックスファンド)です。この文脈で本当に判断基準になるのは2つだけです。

① 信託報酬が低いか

投資信託には「信託報酬」と呼ばれる保有コストがかかります。年0.1%と年1.0%では、20年で運用成果に無視できない差が生まれます。

つみたて投資枠の対象ファンドは金融庁の基準をクリアしているため概ね低コストに絞られています。eMAXIS Slimシリーズは目論見書上、業界最低水準を目指す方針を公表しています(最新情報は運用会社の公式サイトをご確認ください)。対象ファンドの中から選べば、大きく外れることはありません。

② 「なぜこれを持っているか」を自分の言葉で言えるか

これが唯一の継続基準です。2020年のコロナ暴落で、私の運用資産は約800万円から約400万円台に半減しました(私個人の経験であり、相場・構成銘柄により結果は異なります)。それでも売らずにいられたのは、「なぜこれを持っているか」が自分の中で明確だったからです。

オルカンを選ぶなら「長期的に世界経済は成長する」。S&P500を選ぶなら「米国企業の成長を信じる」。この言葉が、暴落のときに売らない理由になります。


まとめ

新NISAで最初の一歩を踏み出す
  • 新NISAで最初に買うなら、つみたて投資枠でオルカンかS&P500の1本から
  • どちらを選ぶかより、決めて続けることの方が重要
  • 成長投資枠の高配当株は、積立に慣れてから追加する
  • 選ぶ基準は「信託報酬の低さ」と「なぜ持つかを言語化できるか」の2点

月いくら積み立てるかは、こちらも参考にしてください。

40代の新NISAは月いくら積み立てるか。9年で6,000万円の実額

9年前の私は、配当通知が届くたびにスマホをニヤニヤ眺めていた40歳でした。今振り返ると、あの体験が投資を続けられた理由のひとつです。

でも今の40代にすすめるなら、まず積立の仕組みを作ること。選ぶ商品の違いより、始めて続けるという決断の方が、長期投資では大きな差になります。

9年間の全記録:40歳・500万円から6,000万円になった話


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